人は色々な考え方をしており、どんなに仲の良い仲間であっても、その心情などが必ずしも同じとは言えません。
このような中で「思想」「哲学」「宗教」という言葉が浮かんできます。
これらの言葉にはどんな意味があるのでしょう? そこでこの記事では、「思想」と「哲学」と「宗教」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思想」とは?
「思想」は「しそう」と読みますが、「心に思い浮かんだ考え」のことであり、「生活の中で生まれてその生活・行動を支配するものの見方」という意味を持っています。
心理・哲学の分野では「思考した結果、生まれてきた意識内容」と定義されることもできます。
「思想」の例文
では、ここで「思想」の例文を見てみましょう。
・『彼の思想に感化された人はかなり多いな』
・『アイツは危険思想をしているから近づかない方がいい』
「哲学」とは?
「てつがく」と読む「哲学」とは「人生や世界にある物事の根源的なあり方・原理を人間の理性に基づき求めようとする学問のこと」を指しています。
また、「経験からつくりあげられた人生観」と言うこともできます。
「従来の概念や価値観にとらわれずにフラットな目で物事を広く深く見ると同時に、それを自己自身の問題として究極まで追求するもの」と理解することもできます。
「哲学」の例文
「哲学」の例文は以下の通りです。
・『 哲学とは本質を深く考えることで問題を解き明かすための考え方を見出すことと言ってもいいでしょう』
・『彼の哲学には誰も理解することはできないんじゃないかな』
「宗教」とは
「宗教」は「しゅうきょう」と読みますが、「神や何らかのすぐれた尊い神聖なものに関する信仰」、あるいは「その教えやそれに基づく行動」と定義することができます。
「人の力や自然の力を超えた存在への信仰を主体とする思想体系」であり「観念体系」でもあるのですが、「その体系に基づいた教義・儀礼・組織など」も対象となります。
「宗教」の例文
「宗教」の例文を見ると次のような文章が挙げられます。
・『彼は宗教心が熱い人なので、決して動じることがないんだ』
・『宗教のことをここで持ち出すな。仕事ではタブーな話題だよ』
「思想」と「哲学」と「宗教」の違い
ここで「思想」と「哲学」と「宗教」の違いをみていきましょう。
「宗教」と「哲学」の解釈を振り返ってみると、何れも「真理を追究して人が生きて考え行動するためのベースとなる世界観・人生観をもたらすもの」ということができます。
しかし、「宗教」には絶対的価値である「神」「教祖」「教え」が存在している点が異なっています。
尚、「思想」はこれらの「哲学」や「宗教」が包含されている存在と言っていいでしょう。
まとめ
ここまで「思想」と「哲学」と「宗教」の意味や違いを説明してきました。
人にもそれぞれの「思想」「哲学」「宗教」がありますが、それを他人が避難することができないこともしっかりと理解しておくことが大切です。
