この記事では、「密度」と「比重」の違いを分かりやすく説明していきます。
理科にまつわる語を学んでいきましょう。
「密度」とは?
密度(みつど)とは、体積あたりの質量をあらわしています。
ちなみに質量とは、単純に「物の重さ」のことです。
そのため密度を求める場合には、質量を体積で割り算して答えを導き出していきます。
密度は目に見えないので、想像しにくいです。
例えばハンバーガーショップで、コーラを頼んだとします。
紙のコップの中には、おいしそうなコーラと氷がはいっています。
氷は下に沈むことはなく、コーラがある限りぷかぷかと浮かんでいます。
このような状況になるのは、氷の密度が水の密度よりも小さいからです。
つまりどっしりしている物は密度が大きく、軽いものは密度が小さいものになります。
見た目や形状だけでは判断できない、重さの単位が密度になります。
「比重」とは?
比重(ひじゅう)とは、物の重さと「同じ体積の水の重さ」を比べたときの比較です。
簡単にイメージするなら、ある物の質量を考えたとき、それが同じくらいの水よりも重いのか軽いのか考えたものが「比重」になります。
これは他の概念にも応用できるので、その物質が空気よりも軽いのか重いのか、検討する場合にも用いられています。
一般的に水や空気より重たい場合は、より下に沈殿します。
また水や空気よりも軽い場合は、さらに上にあがっていこうとします。
お土産の定番であるカラフルな水と油をまぜた雑貨や、サラダ用のドレッシングはこの原理をよく観察できます。
物の性質がよく分かるように、生まれたアイデアが比重です。
「密度」と「比重」の違い
どちらも似ているので、間違えやすいです。
「密度」と「比重」の違いを、分かりやすく解説します。
・水と比べた、比重
密度も比重も、なくては困る理科の概念です。
どちらも見た目だけでは判断できない、物質の性質をあらわすものです。
密度は「体積あたりの重さ」をあらわします。
そして比重は「水との重さを比べたもの」です。
密度は外側だけでは判断できない、その物体の重みや軽さを分かりやすく解明したものです。
そして比重も同じように、水と比べて軽い性質があるのか重い性質があるのか、見極めるための数値です。
例えば地球上には、色々な岩石があります。
それぞれの石の性質を理解するために、密度を求めることがあります。
またスイーツ店では美しい層のケーキを作るために、あらかじめ材料の比重を計算してから、商品開発をおこなうこともあります。
「密度」と「比重」は難しく思えますが、実は日常生活の近くにある親しみやすい言葉です。
まとめ
「密度」と「比重」の違いを分かりやすくお伝えしました。
密度はその物質の、体積あたりの重さをあらわします。
そして比重は水や空気と比べた、その物質の性質をあらわします。
それぞれ見た目だけでは推測できない、物質の特徴を知る手がかりとなっています。