小さい子供にとっては、近くにあるちょっとした雑木林の中に入って昆虫を捕まえることは、探検でした。
また、一人で電車に乗って隣の街に行くのも果てしない冒険でした。
それでは、ここで使用した、「探検」や「冒険」とはどういう意味でしょうか。
また、同じような言葉である「探険」との違いは何でしょうか。
この記事では、「探険」と「探検」と「冒険」の違いを分かりやすく説明していきます。
「探険」とは?
「探険」とは、「未知のエリアでの探索」という意味です。
「険」という文字が使われていることからわかるように、その探索には危険が伴うことが予想されます。
「未知のエリア」が前提になるので、当然その探索は普段の生活とは全く違うものになります。
英語では、「expedition」や「exploration」が同じような意味になります。
「探検」とは?
「探険」とは、同じように「未知のエリアでの探索」という意味なのですが、「検」という文字が使われているように、「何かを見つける」という意味が大きくなります。
ほとんどの場合は同音の「探険」との区別が意識して使用されることはありません。
つまり、違いを意識する必要はないということです。
英語では、「探険」との区別は無く、やはり「expedition」や「exploration」が同じような意味になります。
「冒険」とは?
「冒険」とは、文字通り「危険を冒すような旅に出る」ことです。
それには目的があります。
一般的には、何かを見つけに行くとか、どこかに到達するためとか、何かを体験するためなどで、その旅は日常生活とは全く違うものであることが普通です。
英語では、「adventure」が最もふさわしいでしょう。
「探険」と「探検」と「冒険」の違い
この3つの言葉は、ともに「未知のエリアでの探索」という意味では同じです。
ほとんどのケースでは、入れ替えても文章は成り立ちます。
頻繁に実施する人を「探険家」、「探検家」、「冒険家」のように「家」を付けて表現することも同じです。
特に、「探険」と「探検」は、同一言葉として使用されることが多いと言えます。
違うのはちょっとしたニュアンスです。
つまり、「探険」は、「危険を伴う」ニュアンスが、「探検」は、「新しいものを見つける」というニュアンスが、そして「冒険」は「危険を冒して行く」というニュアンスが強くなります。
さらに、「冒険」には、「探険」や「探検」には無い「旅」であるという意味も加わります。
まとめ
この記事では、「探険」と「探検」と「冒険」の違いを説明してきました。
小さい子供にとっては、毎日が「探険」や「冒険」の連続であるのに、大きくなるにつれそれらは「探険」ではなくなり、結局毎日が同じことの繰り返しだと感じるようになります。
しかし、どんなに成長しても、新しいものに対して興味と好奇心を感じ続けていれば、「冒険」はいつでもそこにあります。
つまり、どんな時でも「冒険」に旅立てるのです。