小学校などで、拭き掃除をするときになどに使う雑巾というものがあります。
これは、以前は家庭で廃棄するような古布を重ねて縫ったものが使われていましたが、現在では100円ショップなどで「雑巾」という名称で売られている新品のものもあります。
他に、機械に使う「ウエス」と言う布もありますが、その違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「ウエス」と「雑巾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ウエス」とは?
「ウエス」とは、一般的には機械部品や機械製品の手入れに使用される布のことを指し、英語の「waste」から来ている言葉です。
「waste」とは、「消費する」と言う意味の単語ですが、「廃棄物」と言う意味でも使われます。
これがなぜ特に機械部品に使われる布のことだけに使用されるようになったかは明確になっていませんが、おそらく欧米の技術者が「これはいらない布を流用している」と言う意味で使っていた「waste」と言う言葉を布そのもののことだと勘違いしたと言うところでしょう。
「雑巾」とは?
「雑巾」とは、一般的には「古い布を重ねて縫い合わせて強度を増した掃除用の布」のことを言います。
「巾」が「布」のことで、「雑」は「雑食」や「雑種」のように「いろいろな種類が混じったもの」と言う意味で、合わせると「いろんないらない布」と言う意味から来ています。
英語では「cleaning cloth」や「dust cloth」と言います。
「ウエス」と「雑巾」の違い
「ウエス」と「雑巾」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から言えば、この2つの違いは使われる場所の違いだと言えます。
つまり、「雑巾」は主に掃除の時に使われますが、「ウエス」は手入れをするときに使われます。
まとめ
「雑巾」というと何度も繰り返し使われる場合が多いので傷みも多く、匂いも不快なことが多いのですが、「ウエス」というと機械油の甘い香りを連想する場合も多いでしょう。
人の嗅覚は記憶に強烈な印象を残すと言われていますが、小学校時代の「雑巾」の匂いを何十年たっても思い出せると言う人も多いのも事実です。