定期的に健康診断を受けていると必ず検査されるのが「メタボリックシンドローム」です。
これは、2005年に医学系の学会が共同で策定した基準を基にしていて腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上が基準の一つです。
しかし、この「腹囲」と言うのはそれ以外では聞くことのない名前で、「ウエスト」とどう違うのかわかっていない人も多いでしょう。
この記事では、「ウエスト」と「腹囲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ウエスト」とは?
「ウエスト」とは、パンツやスカート等の下半身に着用する衣料品を選択するときの基準になる長さで、一般的には「お腹の一番細くなっている部分の周囲の長さ」のことです。
これは多くのパンツやスカートがこの部分に上端が来るように作られているからです。
以前は「バスト、ウエスト、ヒップ」と言うのが体格を表す標準のように言われていましたが、現在では多様性等を考慮し、あまり言われなくなっています。
「腹囲」とは?
「腹囲」とは、前述の「メタボリックシンドローム」の診断に使われるもので、一般的には「おへその位置のお腹の周囲の長さ」のことを言います。
これは内臓脂肪の厚さを測定するのにここが最適であることから来ています。
しかし、この表現はこのシチュエーション以外で使われる機会はあまりありません。
「ウエスト」と「腹囲」の違い
「ウエスト」と「腹囲」の違いを、分かりやすく解説します。
前述のように、一般的な使用法での明確な違いは測定する場所でであり、多くの人が「ウエスト」よりもおへその位置は若干下になります。
しかし、多くの医療系の記事でメタボリックシンドロームの診断基準が「ウエスト」であるとの記述もあります。
まとめ
ここまで説明してきたように、「ウエスト」と「腹囲」は一般的には違うものですが、同一だと規定しているケースもあります。
そのため、健康診断で測定された「腹囲」の数値が日頃使用している「ウエスト」の数値と違うことに愕然とした人もいるでしょう。
しかし、よく考えてみると「メタボリックシンドローム」の診断基準として、そもそも体格などを考慮しないで男女の区別だけで同一の絶対値を用いることには無理があるとも言えます。