みなさんは「現在」と「現状」と「実状」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「現在」と「現状」と「実状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現在」とは?
「現在」は「げんざい」という読み方になります。
この「現在」とは「今に至るごく近い間」、あるいは「現に存在すること」を意味している言葉になります。
「現在」の例文
ここで「現在」を使った例文を見ていくことにいたしましょう。
具体的には次のような文章が挙げられます。
・『現在の市況を見ていると、これからまずます好景気が続いて行くと思われるのです』
・『現在の気温はマイナス1度となっているが、今日は寒冷前線の影響で気温が上がることはないと予想される』
「現状」とは?
「現状」は「げんじょう」という読み方になります。
この「現状」とは「現在の状態」、もしくは「今のありさま」「現況」というようなことを意味している言葉になります。
「現状」の例文
ここから「現状」という言葉がどのように使われるのか例文形式で見ていくことにしましょう。
具体的には以下のようなものになります。
・『現状は、まだ混沌としている状態です。しかし、もう少し時間が経てばかなり改善されていくのではないでしょうか』
・『現状どのようになっているのか上役から報告を求められたのだが、私自身まだ正確なことを把握できていない』
「実状」とは
「実状」は「じつじょう」という読み方になります。
この「実状」とは「真実の心情」「真心」という解釈の他に「実際のありさま」や「現在の状態」、もしくは「今のありさま」「現況」という意味がある言葉です。
「実状」の例文
「実状」という言葉は、どのような使い方になるのでしょうか?例文形式で考えてみることにしました。
・『6時間前に高速道路で発生した多重追突事故は、未だ現場検証が続いているのが実状です』
・『どんなに悩んでも状況が好転しないのが実状である。手をこまねいているだけではダメだ』
「現在」と「現状」と「実状」の違い
ここで「現在」と「現状」と「実状」を意味の違いを見ていくことにしましょう。
どのような相違点が見られるでしょう?前述の通り、「現在」とは「今に至るごく近い間」や「現に存在すること」という意味を持っている言葉でした。
「現状」とは「現在の状態」「今のありさま」、もしくは「現況」ということを指しています。
「実状」とは「真実の心情」「真心」「真情」に加えて、「実際のありさま」「現在の状態」「今のありさま」「現況」となります。
このことから「現在」は「いま」であり、「現状」は「現在の状態」、「実状」は「実際の状態」で「必ずしも現在だけではない実際の状態」というような違いが見えて来るのです。
まとめ
ここまで「現在」と「現状」と「実状」の意味と違いを説明してきました。
こららの言葉は普段の会話やビジネスシーンでもよく出てくる言葉なので、各々の意味と相違点を正しく理解しておきましょう。
