この記事では、「適量」と「適宜」と「少々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適量」とは?
「適量」は「てきりょう」と読みます。
意味は「あるものの重さや軽さ、体積や容積などが丁度よいこと」で、目標とするところに最も好ましいだけあることです。
「適」は「ぴったり当てはまる」「かなう」という意味、「量」は「かさ」とも読み「はかって得られる軽重・大小などの程度」という意味、「適量」で「計測できる重さや軽さ、大小などの程度がぴったり当てはまること」になります。
「適量」の使い方
「適量」は名詞・形容動詞として「適量だ・である」と使われたり、形容詞として「適量の」と使われたり、副詞として「適量に」と使われたりします。
基本的に、重さや軽さ、体積や容積などの度合いが、目指すところに丁度良いことに使われる言葉です。
「適量」の例文
・『明日は健康診断なのでお酒は適量にしておく』
「適宜」とは?
「適宜」は「てきぎ」と読み、意味は以下の通りです。
1つめは「状況によく当てはまっていること」という意味で、その場の状況によく合っていることです。
2つ目は「その場面に応じて、それぞれに判断で行動すること」という意味で、特に最初から決まりを作らず、その時の流れに従うことです。
上記に共通するのは「状況に合う」という意味です。
「宜」は「よろしい」とも読み「ほどよくかなっている」という意味、「適宜」で「その都度ぴったり当てはまること」になります。
「適宜」の使い方
「適宜」は名詞・形容動詞として「適宜だ・である」と使われたり、形容詞として「適宜に」と使われたり、副詞として「適宜に」と使われたりします。
基本的に、その時の状況に最もよく当てはまっていることに使われる言葉です。
「適宜」の例文
・『グループごとに駅に到着したら適宜解散となります』
「少々」とは?
「少々」は「しょうしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「わずかの数量や分量」という意味で、計測できる量がごくわずかであることです。
2つ目は「特に取り立てて言う程のこともない」という意味で、さほど重要でないとされることです。
3つ目は「度合いがわずかであること」という意味で、目測など計測できない度合いがごくわずかであることです。
4つ目は「ほんのしばらく」という意味で、時間的にわずかであることです。
上記に共通するのは「ごくわずか」という意味です。
「少々」の使い方
「少々」は名詞・形容動詞として「少々だ・である」と使われたり、形容詞として「少々の」と使われたり、副詞として「少々余る」などと使われたりします。
基本的に、計測するほどでもない、ほんのわずかの数量や時間を表す時に使われる言葉です。
「少々」の例文
・『ここで塩を少々加えます』
「適量」と「適宜」と「少々」の違い
「適量」は「重さや軽さ、体積や容積などの度合いが、目指すところに丁度良いこと」という意味です。
「適宜」は「その時の状況に最もよく当てはまっていること」という意味です。
「少々」は「計測するほどでもない、ほんのわずかの数量や時間」という意味です。
まとめ
今回は「適量」と「適宜」と「少々」について紹介しました。
「適量」は「丁度良い」、「適宜」は「よく当てはまる」、「少々」は「ごくわずか」と覚えておきましょう。