この記事では、「上げる」と「挙げる」と「揚げる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「上げる」とは?
「上げる」は「あげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物を低い位置から高い位置に移動させる」という意味で、低い所の物を高い所に動かすことです。
2つ目は「IT用語で、データを送信する」という意味で、通信回線によりデータをホストにアップロードすることです。
3つ目は「好ましい結果を得る」という意味で、売上や成果を収めることです。
4つ目は「程度を高める」という意味で、以前よりも高い度合いにすることです。
5つ目は「等級や段階を進ませる」という意味で、学校や資格などで進学・進級させることです。
上記に共通するのは「低い位置から高い位置に移す」という意味です。
「上げる」の使い方
「上げる」は動詞として「上げる・上げた」と使われたり、副詞として「棚に上げてしまう」などと使われます。
基本的に、物を低い位置から高い位置に移動させることや、度合いをより高くすることに使われる言葉です。
「上げる」の例文
・『列車に乗り荷物を棚に上げる』
「挙げる」とは?
「挙げる」は「あげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「多くのものの中から取り上げる」という意味で、複数の選択肢の中から一つ選りすぐることです。
2つ目は「執り行う」という意味で、計画に基づきものごとを実行することです。
3つ目は「力を出し切る」という意味で、全力でものごとに当たることです。
4つ目は「例を示す」という意味で、ものごとを例えて説明することです。
5つ目は「世間に知らせる」という意味で、大勢の人に伝えることです。
上記に共通するのは「引き立てる」という意味です。
「挙げる」の使い方
「挙げる」は動詞として「挙げる・挙げた」と使われたり、副詞として「例を挙げて説明する」などと使われます。
基本的に、多くの物の中から取り上げることや、特に引き立てて行動することに使われる言葉です。
「挙げる」の例文
・『高級ホテルで結婚式を挙げる』
「揚げる」とは?
「揚げる」は「あげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「揚げ物を作る」という意味で、油で揚げた料理を作ることです。
2つ目は「高くかかげる」という意味で、目立つように示すことです。
上記に共通するのは「高く上げる」という意味です。
「揚げる」の使い方
「揚げる」は動詞として「揚げる・揚げた」と使われたり、副詞として「からりと揚げて仕上げる」などと使われます。
基本的に、揚げ物を作ることや、高くかかげることに使われる言葉です。
「揚げる」の例文
・『夕飯に天ぷらを揚げる』
「上げる」と「挙げる」と「揚げる」の違い
「上げる」は「物を低い位置から高い位置に移動させること」「度合いをより高くすること」という意味です。
「挙げる」は「多くの物の中から取り上げること」「特に引き立てて行動すること」という意味です。
「揚げる」は「揚げ物を作ること」「高くかかげること」という意味です。
まとめ
今回は「上げる」と「挙げる」と「揚げる」について紹介しました。
「上げる」は「高い位置に移動する」、「挙げる」は「引き立てる」、「揚げる」は「揚げ物を作る」と覚えておきましょう。