この記事では、「相棒」と「相方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相棒」とは?
言葉の由来は、「一緒に駕篭(かご)の棒を担いだ相手」から来ており、「共に仕事をこなす相手」のことを「相棒」と呼ぶようになりました。
「パートナー」と表現されることも多く、お互いの信頼関係のことを「パートナーシップ」と言います。
「相方」とは?
言葉の由来は、「遊郭などで、客が遊女を相方と呼んでいた」ことから来ており、「いつも一緒にいる人、共に物事に取り組む相手」のことを「相方」と呼ぶようになりました。
男女問わず、漫才コンビの相手方を「相方」と呼ぶのが一般的になっています。
同様に、夫婦間や交際相手のことを「相方」と呼ぶケースも増えています。
「相方」についても「パートナー」と表現され、夫婦間でお互いのことを「パートナー」と呼び合うようになっています。
「相棒」と「相方」の違い
「相棒」と「相方」の違いとしては、「相棒」には「ひとつの目的を達成するために共に助け合う相手」といったニュアンスがあり、「相方」には「人柄や性格を理解し合いながら、苦楽を共にする相手」といったニュアンスがあります。
「相棒」の例文
「プロゴルファーにとって、キャディーはツアーを戦い抜くために必要な相棒だ」
重いゴルフバッグを担ぎ、風を読み、コースを読み、時には叱咤激励、時には黙してただ見守る。
プロゴルファーたちは、そんなキャディーがそばにいるからこそ、プレイに専念できるわけです。
・『料理人にとって、包丁は命より大事な相棒だ』
この世の中に命より大事なものなど無いかも知れませんが、料理人にとって自分の包丁は、命より大事なくらい価値のある“商売道具”です。
・『私を支えてくれる盲導犬は、かけがえのない相棒です』
盲導犬の活躍により、日々安全に暮らせています。
この子は大切なパートナーです。
「相方」の例文
・『ボクの相方は、ちょっぴり天然のアニメ好きなお洒落女子です』
そんな彼女が大好きです。
いつか永遠のパートナーとしてプロポーズしたいです。
・『あいつをお笑いコンビの相方に選んで本当に良かった』
たまにはケンカもするけれど、相方のことは本当に尊敬しているし、感謝している。
・「先日、長年相方として連れ添った妻が先立ちました。さみしい気持ちでいっぱいです」
心の底から愛していたのですね。
奥様もきっと天国で見守ってくれるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「相棒」と「相方」の違い、分かりましたか?最近では、パートナーという言葉がとてもよく使われているため、「相棒」と「相方」がひとくくりのイメージになっている人も多いのではないでしょうか。
特に漢字の場合には、言葉の由来を調べることで、その漢字を使う意味が良く分かり、学べる点も多いものです。
ひとつの目的に向かって、共に仕事に取り組むパートナーを「相棒」。
日々の暮らしの中で、いつもそばに居てくれて心をゆるし合えるパートナーを「相方」。
ぜひみなさんも、素敵な「相棒」や「相方」を大切になさってください。