「折しも」と「奇しくも」の違いとは?分かりやすく解釈

「折しも」と「奇しくも」の違い生活・教育

この記事では、「折しも」「奇しくも」の違いを分かりやすく説明していきます。

「折しも」とは?

「折(おり)しも」とは、ちょうどその時、と言う意味です。

「折しも」と似た意味を持つ言葉としては、「折柄(おりから)」「折も折(おりもおり)」などが挙げられます。


「奇しくも」とは?

「奇(く)しくも」とは、偶然に起こった出来事が不思議な様子であることを表します。

「奇しくも」「奇」はめずらしいことを意味しています。

「奇しくも」と似ている言葉では、「偶然にも」「不思議にも」、または「奇跡的に」などがあります。


「折しも」と「奇しくも」の違い

「折しも」「奇しくも」の違いを、分かりやすく解説します。

「折しも」とは、ちょうどその時のことを指しています。

「奇しくも」は、偶然に起こった出来事が不思議な様子であることを言います。

「折しも」は、ちょうどその時のことで、「奇しくも」は、偶然で不思議な様子を指すので、この点が異なっています。

「折しも」の例文

・『川沿いを散歩した時、折しも桜の花が見事に満開であった』
・『折しもどこかからともなく、聞いたことのある鳥のさえずりが聞こえてきた』
・『折しも、ドアが開いて中から人が出てきた』
・『折しも雲に隠れていた満月があらわれた』

「奇しくも」の例文

・『奇しくも昨年と同じ日に、同じことが起こった』
・『奇しくも、ベストタイミングで猫がそのことを教えてくれたように感じた』
・『奇しくもこの日に、生涯の友となる彼と出会った』
・『同じ頃、奇しくも彼女も別の場所で、同じような体験をしていた』

まとめ

「奇しくも」「奇」「き」ですが、「奇しくも」「くしくも」と読み、「きしくも」ではないので、間違えないようにしましょう。

他にも、「奇しき」「きしき」ですが、「奇をてらう」「きをてらう」となります。

このように同じ漢字でも、読み方が異なることがあるので、その都度、確認をするようにしたいものです。