この記事では、「卒然」と「突然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卒然」とは?
卒然は、そつぜんという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、急な様やそつぎょうといった意味の卒の漢字に、他でもなくそうなっているといった意味の然の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。
だからこそ卒然は、急に事が起こる様子や出し抜けといった意味を表すのです。
「卒然」の言葉の使い方
卒然は、何らかの事がいきなり起こってしまうといった意味に使われる言葉となっています。
全く予期していなかったのに、いきなり事が起こってしまう事を表します。
例えば真面目で素直だと思っていた息子が、いきなり家出をした様な場合に、卒然と家出をしたといった形で表現可能です。
ただし何かがいきなり起こるという意味で、何が起こるかまでは卒然には含まれていません。
「突然」とは?
突然は、とつぜんという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、出し抜けやつき出るといった意味を持つ突の文字に、その通りやしかりといった意味を有する然の文字を加える事で完成した言葉となります。
以上の事から突然は、予期しない事がいきなり起こってしまう事を示すのです。
「突然」の言葉の使い方
突然は、思わぬ形で唐突に何らかの出来事が起こってしまうという意味に用いられます。
全く予測していなかった事態がいきなり起こってしまう様を示す際に、この突然が使用されているのです。
「卒然」と「突然」の違い
卒然と突然の文字表記を見比べれば、直ぐに最初の漢字が卒と突という違いがある事に気付く事が出来ます。
所がどちらの言葉も、予期しなかった事がいきなり起きる、という同じ意味を持っているのです。
ただし同じ意味でも、突然の方が一般的な言葉として頻繁に使用されています。
まとめ
2つの言葉は最初の漢字に違いがあるものの、示す意味合いはほぼ同じです。
どちらも、何らかの出来事が唐突に起こる様を示す言葉であり、意味に相違点は見られません。
ですが突然の方が頻繁に使われる言葉であるため、同じ意味を表すならこちらを選んだ方が意味が通じ易いです。
