この記事では、「備える」と「供える」と「具える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「備える」とは?
「備える」は「そなえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「万が一の時にあわてない様に、必要なものを揃えておくこと」という意味で、ある事態が起きても困らない様しておくことを言います。
2つ目は「これから先に起きると思われることに対して心構えをしておくこと」という意味で、予測される将来に対して心構えをしておくことを言います。
3つ目は「必要な時にいつでも使える様に、あらかじめ用意しておくこと」という意味で、設備や装置などを整えておくことを言います。
上記に共通するのは「いつでも大丈夫にしておく」という意味です。
「備える」の使い方
「備える」は動詞として「備える・備えた」と使われたり、副詞として「備えて」と使われたりします。
基本的に、予想されるものを前もって揃えておくことに使われる言葉です。
「備える」の例文
・『地震に備えて非常用の水や食料を購入しておく』
「供える」とは?
「供える」は「そなえる」と読みます。
意味は「神仏に食べ物や品物を捧げること」という意味で、神仏を敬う意味で前に花や食べ物などを捧げることを言います。
「供える」の使い方
「供える」は動詞として「供える・供えた」と使われたり、副詞として「供えて」と使われたりします。
基本的に、神仏に対して物を捧げることに使われる言葉です。
「供える」の例文
・『神棚にぼたもちを供える』
「具える」とは?
「具える」が「そなえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「足りないところがない様に、必要なものを持っていること」という意味で、必要な条件を満たしていることを言います。
2つ目は「生まれつき身に付けていること」という意味で、生まれた時から自分のものとして持っているもののことを言います。
上記に共通するのは「不足がない」という意味です。
「具える」の使い方
「具える」は動詞として「具える・具えた」と使われたり、副詞として「具えて」と使われたりします。
基本的に、生まれつき、或いは努力して身に付けた才能や能力に使われる言葉ですが、一般的には「備える」が使われています。
「具える」の例文
・『彼はたぐいまれな運動神経を具えている』
「備える」と「供える」と「具える」の違い
「備える」は「予想されるものを前もって揃えておくこと」という意味です。
「供える」は「神仏に対して物を捧げること」という意味です。
「具える」は「生まれつき、或いは努力して身に付けた才能や能力、一般的には『備える』が使われる」という意味です。
まとめ
今回は「備える」と「供える」と「具える」について紹介しました。
「備える」は「前もって揃える」、「供える」は「神仏に捧げる」、「具える」は「身に付けている」と覚えておきましょう。