この記事では、「作る」と「作り上げる」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
作ると作り上げるの違い
「作る」と「作り上げる」の違いですが、「作る」は創造するという行為を指す言葉で、創造物を完成させることではありません。
あくまで「作る」は生み出す行為を指すので、完成品として完成させる場合、この言葉は用いません。
一方で完成物を創造する場合、「作り上げる」が正しい言葉で「上げる」という部分が仕上げを行い完成させるという意味となり、違いは完成させるかそうではないかが「作る」と「作り上げる」の違いです。
作ると作り上げるの使い方の違い
「作る」はただ漠然と創造する行為を行う場合に用いますが、「作り上げる」という言葉になると意味は異なり、必ず創造物を完成させるという意思が表れているため、絶対に完成させる必要性がある場合以外、「作り上げる」という言葉を使用してはいけないです。
ですので、「作る」と「作り上げる」の違いは絶対に創造物を完成させる意思があるかないかです。
作ると作り上げるの英語表記の違い
「作る」の英語表記ですが「create」という言葉で想像するという意味を持ちます。
一方で「作り上げる」はというと、「build up」という言葉を用いUPとあるように建てることを意味するのです。
つまり建造物など創造物を建てる点が英語でも言葉の違いに出ているわけです。
作るの意味
「作る」の意味は創造することで何かを作り出す行為です。
ただし、あくまで行為であるため実際に成果として創造物が存在している必要はなく、あくまで何かを創造しようとする行為が認められれば「作る」と言えるのです。
作るの使い方
「作る」は何かを創造しようと周囲に告知する場合、「作る」とすることで周囲に何かを創造しようとしていると知らせるために使用します。
あくまで告知ですので、義務はなく絶対に創造しないといけないというわけではないので「作る」は口約束であるとも言えます。
作るを使った例文
・『晩御飯を作るよ』
この例文は、晩御飯の支度をすることを告知している例です。
あくまで告知であるため、実際に何か食材を切り料理を完成させるかどうかは未知数で、冷凍食品などを用いて料理を完成させることもこの場合、「作る」に該当するため認められた表現です。
・『プラモを作るのに失敗した』
この例は、プラモデルが完成しなかったという例で、「作り上げる」という結果にならなかったという例になります。
この例の場合、「失敗」をしているため完成に至らないということで「作り上げる」という表記と異なる点が注目点になります。
作るの類語
「作る」の類語は「創造」や「造る」がありいずれも何かを生み出すという意味です。
あくまで行為を示すだけですので、実際に創造をする必要性は皆無になります。
作るの対義語
「作る」の対義語は破壊する行為を指す言葉なので「破壊する」や「壊す」などの他「打ち壊す」が対義語にあたります。
作り上げるの意味
「作り上げる」は創造する行為ですが、必ず創造物を完成させるという意思がありかつ完成してなければ「作り上げる」を記すことはできません。
つまり、未完成や失敗作である場合、「作り上げる」とは言えずそうしたものは「作り上げた」や「作る」という表記となります。
作り上げるの使い方
「作り上げる」は絶対に完成させるか完成したものがある場合にしか用いることができません。
その為、出来損ないは、成功品ではないので過去形で「作り上げた」とするか「作る」と表記し使い方を分けます。
これを、失敗作に「作り上げる」を用いた場合、失敗することが分かっていて故意で失敗作を創造したととらえられます。
つまり、失敗作を完成品と考えていたとなるため、意味合いがかなり悪くなってしまうため、失敗作を意図的に作ろうとしない限り、「作り上げる」を失敗作に用いないというわけです。
作り上げるを使った例文
・『プラモを作り上げる』
この例は、プラモデルを完成させたということが分かる例です。
「作り上げる」とすることで完成させたということが分かります。
・『贋作を作り上げる』
この例は、芸術作品の精巧な偽物を完成させたという例です。
意味自体は、あまり良くないイメージですが、完ぺきなものを作り上げたため「作り上げる」と記すことが可能になります。
作り上げるの類語
「作り上げる」の類語ですが「完成させる」の他「建築する」に「創造する」がありいずれも完成品を創造する行為です。
作り上げるの対義語
「作り上げる」の対義語は破壊を促す行為に当たるため、「たたき壊す」や「打ち壊す」、「ぶち壊す」が対義語になり、いずれも破壊する行為を示します。
まとめ
「作る」と「作り上げる」の違いですが、いずれも何かを創造することにおいては同じですが、完成品を創造するかしないかが違いで、「作る」は未完成でもよしとしますが「作り上げる」は完成品でなければ成立しません。
また、「作り上げる」は贋作のように精巧な偽物を本物と同じように仕立て上げる場合にも「作り上げる」という言葉を用いることができ、偽物であると分からない場合、「作り上げる」が成立します。
ただ、偽物であることがバレてしまうと「作り上げる」は成立せず「作り上げた」という過去の言葉に置き換わるのです。
「作る」や「作り上げる」には対義語が存在しており、いずれも破壊する行為を示す言葉になり、「破壊する」や「壊す」という言葉が対義語となります。
そして、英語で「作る」を置き換えると、c「reate」という言葉になりこちらは創造するという意味ですが、「作り上げる」を英語に置き換えると「buildup」という言葉に置き換わり「UP」とあることから建造物を立ち上げることであると判明しています。
その為、「作り上げる」は英語の意味合いにおいても何かを立ち上げた完成品でなければ成立しないということです。
「作る」と「作り上げる」は両者はそびえ立つものであるかそうではないかという点が英語においても「UP」という記載があることから判明しているということです。