この記事では、「願い」と「祈り」と「望み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「願い」とは?
願いは辞書の時点で「願うこと」表記されているものも見られますが、物事を頼むこと、他人に物事を実行してもらうようにすることなどということができるでしょう。
願う側はあらゆる立場で使うことができる言葉で、「市からのお願い」「私からのお願い」などの使い方が見られます。
願いを込めるといった使い方はかなり祈りに近い意味になっていると言えるでしょう。
「祈り」とは?
祈りは辞書では他の者への想いを願いを込めることと定義されており、さらに宗教的な定義が幅広くあります。
基本的には個人が発するものですが、「平和の祈り」、「成功の祈り」など団体から発する使い方もあります。
この場合ある程度大きな概念を願うことが多くなります。
「願い」や「望み」などと比較して捉えた場合は他者だけでなく未来の結果などに願うこととなるでしょう。
具体的な使用例があり、個人に委ねられるケースではあまり使われない言葉で、「県からの節水の祈り」などという使い方は見られません。
基本的には祈った側に対して良い結果を願うケースに使われ、結果が途方も無いものや達成不可能な非現実的ものであってもこの言葉は使用されています。
「望み」とは?
望みはなってほしいこと、あってほしいこと、良い結果を得る可能性を指す言葉で、人望、景色などの意味も持ちます。
「私からの望み」として未来の結果を指す場合の利用法は祈りとあまり変わらない部分があるといえるでしょう。
この言葉も団体から発することはあまりなく、「県からの節水の望み」という使い方はありえません。
「一縷の望み」「僅かな望み」など確率を表す言葉を組み合わせると可能性を指す言葉になります。
「願い」と「祈り」と「望み」の違い
「願い」と「祈り」と「望み」はどれも現在のものが理想のものになってほしいと未来の結果などに対して思うという点では共通している部分がありますが、「祈り」は痛みに対しての回復、平和に対する希望などの要素で使うことが見られます。
「願い」は個人からだけでなく団体などから発することができるため、「県からのお願い」「停電のお願い」などの使い方があります。
こちらはネガティブな情勢になることを依頼すると言った意味で使うことも特徴的です。
「望み」という言葉は祈りに近い使い方を持ちますが、「望みはまだある」などと言った可能性を見出したときに使うことがあります。
まとめ
「願い」と「祈り」と「望み」では、「願い」のみやや具体的な数値を使っての使用例が多く見られ、対して「祈り」は「願い」「望み」と比較して願いをより強くした反面、より範囲の広くポジティブなものを対象とした結果を願うものとなっています。
「望み」は祈りから宗教的なものを取り除いた感覚があり、今後の展望を含んだ使い方や確率的な使い方もあります。