「職業観」「勤労観」「就業観」という言葉があります。
これらの言葉はいったいどのような意味があり、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「職業観」と「勤労観」と「就業観」の違いを分かりやすく説明していきます。
「職業観」【しょくぎょうかん】とは?
「職業観」とは、職業に対して持っている考え方といったような意味になります。
その職業に対するイメージといったようなニュアンスになります。
自分が、働くということに対してどのような意味をもっているのか何を求めているのかということと、自分の持っている職業観を照らし合わせることが職業選択の際には重要になってきます。
ですから、働くことに対する意味とその職業に対する考え方を両方しっかり持っていないと、正しい職業選択は難しくなってくるということです。
「勤労観」【きんろうかん】とは?
「勤労観」とは、働くことそのものに対して持っている考え方といったような意味合いになります。
先述の「職業観」の説明の中で出てきた働くことに対する意味ということが「勤労観」というわけです。
働くことは、生活していくためにお金を稼ぐことではありますが、それ以外にも社会の役に立つためとか、働くことを通して自分を人間的に成長させたいとか、人それぞれ働くことに対してさまざまな意味を持っているものです。
その考え方全てが「勤労観」というわけです。
「就業観」【しゅうぎょうかん】とは?
「就業観」とは、会社に対して持っている考え方といったような意味合いになります。
何を重視して会社を選ぶかといったようなことです。
就職活動での会社選定の際、例えば人間関係を重視する場合もあればプライベートを重視する場合もあり、人それぞれ考え方はさまざまです。
そのように、会社に対して何を求めるかといったようなことが「就業観」です。
「職業観」と「勤労観」と「就業観」の違い
「職業観」と「勤労観」と「就業観」の違いをまとめると次のように説明できます。
「職業観」とは「職業に対して持っている考え方」といったような意味合いになります。
例えば、この職業は〇〇なので私には合わないといったようなことです。
「勤労観」とは「働くことそのものに対して持っている考え方」ということを意味しています。
何のために働くのかといったようなことです。
「就業観」とは「会社に対して持っている考え方」という意味合いとして使われています。
会社に対して何を求めるのかといったようなことです。
まとめ
「職業観」と「勤労観」と「就業観」について意味と違いを説明してきましたがご理解いただけましたでしょうか。
何に対しての考え方なのかという点に違いがありましたが、どの言葉も就職活動の際にとても重要になってくる考え方です。
いずれかの考え方がうまくできていなくても、正しい職業選択や正しい会社選択が困難なものになってきてしまいます。
「職業観」と「勤労観」と「就業観」の考え方をしっかりと持つことで、より良い就職活動にすることができるのです。