この記事では、「食料」と「食材」と「食品」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ意味の言葉に見える、この3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「食料」とは?
「食料」は「しょくりょう」と読みます。
「食料」は、「食用にするもの。
食べ物」という意味があります。
「食料」の言葉の使い方
人口が増えて、食べ物が足りなくなってしまうことを見越して、昆虫食に注目が集まり始めています。
このような状況を、「人口増加による、食料の不足に備え、昆虫食が注目さえている」などという文章にできます。
「食材」とは?
「食材」は「しょくざい」と読みます。
「食材」は、「料理の材料」という意味があります。
料理に使うために、材料を買い集める時、その材料は「食材」と呼ばれます。
「食材」の言葉の使い方
春になると、春が旬の野菜や果物がスーパーに並びます。
このような野菜や果物を買い求め、料理を作る場合は、「春が旬の食材を買い求めて、季節感のある料理を作る」などという文章にできます。
また、高価な肉や野菜などを購入して、料理を作る場合は、「今回は、高級食材を使う」などという文章を作ることができます。
「食品」とは?
「食品」は「しょくひん」と読みます。
「食品」は、「人が食用にする品物の総称のこと。
直接料理の材料としたり、そのまま食べたりできることができる、食用の品」という意味があります。
「食品」の言葉の使い方
スーパーに行くと、野菜や魚、肉など、食用にできる商品が並んでいます。
このような食用にできる商品の売り場は「食品売り場」などと呼ばれています。
そのため、「食品売り場で、野菜を買う」、また、魚の刺身などを意味する「生鮮食品を購入する」などという文章を作ることができます。
「食料」と「食材」と「食品」の違い
「食料」は、「食用にするもの。
食べ物」という意味があります。
「食材」は、「料理の材料」という意味があります。
「食品」は、「人が食用にする品物の総称のこと」という意味があります。
どの言葉も、食べ物に関する言葉という共通点があります。
ただし、「食料」は「食べ物全般」を指す言葉なのに対して、「食品」は、「人間が食べる物」を意味します。
そのため「牛の食糧は草だ」という文章はあり得ますが、「牛の食品は草だ」という文章はマイがっているということになります。
また「食材」は、「料理のための材料」という意味があり、料理をすることを前提とした食べ物のことを意味するという違いがあります。
このように、食べ物全般を指す場合は、「食料」を使い、人間の食べ物だけを指す場合は、「食品」を、さらに料理を前提とした食べ物について話す場合は、「食材」を使うようにしましょう。
まとめ
「食料」と「食材」と「食品」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。