「ズロース」と「パンツ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ズロース」と「パンツ」の違い生活・教育

この記事では、「ズロース」「パンツ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ズロース」とは?

ズボン状になっている下着のことです。

英語では“drawers”になります。

ドロワーズ、ドロワースなどともいいます。

日本では、綿メリヤス製品のズロースが戦前から1955年代くらいまでよく使われていました。

日本で使われているズロースは、半ズボン状で腰周りがゆったりとしており、履きこみは深くなっています。

もともとは、西洋でスカートを大きく膨らませる流行があったときに、防寒やスカートの中が見えないようにズボン状の下着を履いたことからと言われています。

第一次世界大戦後、女性のファッションは近代的になり、下着もズロースからショーツやパンティに変わっていきました。

日本は、もともと和装だったので、今のような下着を身に付ける習慣はありませんでした。

洋装の女性たちは、「ズロース」を身に付けるようになりましたが、一般女性はあまり身に付けていませんでした。

1932年、日本橋にあった白木屋で火災が起き、着物を着ていた女性が逃げ遅れるということが起きました。

和装だと下着は腰巻きのみなので、裾の乱れを気にしてしまったといわれています。

それから、外出時にはズロースを履くことが一般人にも広まっていきました。

現在では、防寒用の重ね履きや、ロリータ・ファッションのときなどに使用されています。


「ズロース」の使い方

名詞として「ズロースを履く」などと、使います。


「パンツ」とは?

ズボンのことをいいます。

または、下半身用の下着のことを指すこともあります。

歴史は古く、中国では、3300年前のズボンが見つかっています。

日本でも3世紀頃から直垂(ひたたれ)というズボン状の着物がありました。

下着のパンツは、「パンティ」「ショーツ」「ブリーフ」「トランクス」などということもあります。

「パンツ」の使い方

「パンツ」は、ズボンのことなのか、下着のことなのかを、文脈から判断する必要があります。

ズボンのことを指すときには平坦な発音をし、下着のことを言いたいときには、「パ」を高く発音することで区別することもあります。

名詞として、「汚れたパンツ」などと、使います。

「ズロース」と「パンツ」の違い

「ズロース」は、ズボン状の女性用下着のことを指します。

日本では1955年くらいまでよく使われていたことと、重ね履きに便利なゆったりとした形状から、高齢の女性が防寒用に使うことが多くなっています。

それに対し、「パンツ」は、ズボンのこと又は下半身用の下着を指す言葉です。

「パンツ」は、男女問わず使えます。

「ズロース」の例文

・『家の中では、ズロースに腹巻、レッグウォーマー、ババシャツを着込み、更にコートを着て光熱費削減に努めました』 ・『このズロースは、お年寄りに優しい商品です』

「パンツ」の例文

・『このパンツはとても安いので、買い置きしておこう』 ・『パンツに穴が空いていることに気づかず、履いてきてしまいました』

まとめ

パンツの方が、ズロースよりも範囲の広い言葉でした。

違いを知って、役立ててください。