この記事では、「過保護」と「過干渉」と「心配性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「過保護」とは?
対象に過剰な保護を行うこととされています。
子供に対して甘やかすことなども過保護として含まれます。
過保護の対象は人間やペットなど、保護する側の人間がいることが必須となります。
「子供の旅行に親が心配してついていきたがる」などは過保護の例と言えるでしょう。
「過干渉」とは?
対象に対して必要以上に干渉することと定義されており、子供など干渉対象の自我の発達や自主性を否定する教育方針・虐待も過干渉として定義されています。
イメージ的には過保護をよりオーバーにしたものとも取る事もできますが、やや異なる部分も当然あり、「子供の旅行に親が勝手に計画を決めてしまう」「子供が旅行をしたいと言ったがやめさせてしまう」などが過干渉にあたります。
過干渉の対象は親子関係、上司部下の関係などが挙げられ、立場が上のものが下のものに行います。
ペットなど動物に過干渉という見方はあまりしないでしょう。
「心配性」とは?
とても小さな事まで気にして心配することを指し、心配する対象は人間だけではなく物質や出来事、未来のことなど幅広いものとなっており、「心配性で時間通りに仕事が終えられるか自信がなくなっている」「子供が旅行にちゃんと行けるか心配性で落ち着かない」などの使い方があります。
心配性自体は自覚することもあり、他人をそう思うこともあり、親子関係のような立場などは関係なくなっています。
「過保護」と「過干渉」と「心配性」の違い
「過保護」と「過干渉」は対象となる相手がいることが共通しており、過保護は対象に過剰な保護を行うことなのに対して、過干渉は必要以上に干渉することとなっています。
過保護が「子供に月5万円の小遣いをあげている」とした場合、過干渉は「子供に毎月5万円分の親が選んだ本や参考書、CDを買い与え、自由にお金は使わせない」など、相手の自由や選択肢、考えをより束縛したものとなります。
対象は親子だけに限りませんが、過干渉は人間から動物や物質相手には見られない概念です。
「心配性」は過保護や過干渉の原動力ともなりうる、小さなことでも不安になってしまう性質のことですが、対象が過保護、過干渉よりも広く、人間だけでなく物質や予定などが相手でも心配性になってしまうことがあります。
まとめ
過保護と過干渉は心配性から生まれることがある声質で、対象を心配がる、大事に思うなどが行き過ぎて過保護や過干渉になってしまうことがあります。
心配性は自覚しやすいですが、過保護と過干渉は対象となる相手がいることもあり、自覚してやめるということはなかなか難しいでしょう。
一般的には過干渉がこの中では最もネガティブに捉えられる性質で、心配性は程度の差こそあれ多くの人に見られる性質と取られ、過保護はややネガティブな意味合いがあります。