この記事では、「緊迫」と「切迫」と「逼迫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緊迫」とは?
「緊迫」は周囲に緊張感が張り詰めていることです。
緊張感についてはちょっとしたことで事態が動くことを意味し、戦争だったり競争の激化など緊張感が漂うことが「緊迫」になります。
「緊迫」の言葉の使い方
「緊迫」は、どう転ぶかわからないうえで緊張感が張り詰めていることを述べるために使用します。
逆に緊張感がなく、どう転んでもよいやという空気の場合は、「緊迫」にはなりません。
「切迫」とは?
「切迫」は、身に危険が及ぶ状況が近づいていることです。
「切迫」は、対象を自分にしたうえで第3者も危険な状態にある場合、第3者も含めて「切迫」です。
「切迫」の言葉の使い方
「切迫」は危険が迫っていることを周囲に述べる場合に使用します。
ただ、注意してほしいのは危険と注意は別である点で、注意は気を付けてないと事故になるなど要因があり危ない目にあうことですが、この言葉の場合、周囲の状況が大きく変わったが故、もはや、どこも安全ではないという場合に使用します。
「逼迫」とは
物事すべてがうまくいかなくなり、だんだんと困ってしまう状況下に陥ることが「逼迫」になります。
つまり、逼迫は最終的に破滅することが分かっていて破滅すること前提であるかを述べています。
よって、「逼迫」は絶対に逆転というものは起こりません。
「逼迫」の言葉の使い方
「逼迫」はもはやこれまでという場合に使用し、逆転できない状況下にあれば、自分であれ第3者であれ使用して窮地にあるという意味で使用します。
「緊迫」と「切迫」と「逼迫」の違い
死ぬかもしれないという状況に勝るものはないので、「切迫」だけが安全ではないうえ死ぬかもしれません。
逆に、「緊迫」は即座に死は訪れることはなく、戦争という状況に移行しても間があります。
「逼迫」については、逃げ道が防がれており、今まで危険を回避し続けた結果が困り果てるという様子なのでこれについては、自業自得の死ぬかもしれない状況です。
よって、一番危険だという意味を持つ「切迫」のみがかなり危険で、「緊迫」は状態から抜け出せば、どうとでもなります。
「逼迫」については、危険などから逃げ続けた結果自業自得で自滅すると考えると違いが見いだせます。
まとめ
3者の違いについては、逃げることだと考えるとわかりやすいです。
「緊迫」はいわば、緊張感がその場に走るが故どう転ぶかわからず、逃げることに置き換えると緊張感に耐えられなくなり逃亡を図ります。
しかし、「切迫」は死が近づいているが故逃げます。
そして最後の「逼迫」は、逃げ続けた結果逃げる場所すらなくなり立ち往生なのでこれは自業自得による、自滅だと考えるとよいでしょう。
実際、「逼迫」という言葉は立ち行かなくなることで逃げの姿勢が強いが故逃げ場所をなくすと考えるよわかりやすい意味になります。