「長細い」と「細長い」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「長細い」と「細長い」の違い生活・教育

この記事では、「長細い」「細長い」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「長細い」と「細長い」の違い

「長細い」「細長い」はどちらも「長さと細さがあるもの」を意味していますが、「長細い」という言葉は「長くて細いもの・長さがある長物があり、その太さが細いということ」に意味の重点があります。

「長細い」に対して「細長い」という表現は、「細くて長いもの・太さが細いものがあり、その形状が長いということ」に意味の重点が置かれている違いを指摘できます。

木の棒があってその長さをまず強調したい場合は「長細い」の表現が適切であり、その細さをまず強調したい時には「細長い」の表現が適切であるといった違いになります。

ただし一般的には「細長い」のほうがよく使われる言葉で、「長細い」のほうは辞書にも記載されていないことが多いのです。


「長細い」と「細長い」の使い方の違い

「長細い」「細長い」の使い方の違いは、「長細い」「長さがある物の太さが細いこと」を意味して使われますが、「細長い」のほうは「太さが細いものの長さが長いこと」を意味して使われやすい違いがあります。

「長さがある棒状の物が細いこと」を強調したい時は「長細い」を使い、「長さよりもまずその物・対象の太さが細いこと」を強調したい時は「細長い」のほうを使うといった使い方の違いを指摘できますが、一般的には「細長い」の表現のほうがよく使われます。


「長細い」と「細長い」の英語表記の違い

「長細い」を英語で表記すると、以下のようになります。

“long and thin”(中立的な語感で長くて細い・長細い)
“long and slim”(ポジティブな語感で長くて細い・長細い)
「長細い」に対して「細長い」を英語で表記すると、以下のようになります。

“thin and long”(中立的な語感で細くて長い・細長い)
“slim and long”(ポジティブな語感で細くて長い・細長い)
上記のように、「長細い」の英語表記は“long and thin”などで、「細長い」の英語表記は“thin and long”などであるという違いを指摘することができます。

「長細い」の意味

「長細い(ながほそい)」という言葉は、「長くて細いこと」「棒状をした長物でその太さ(横幅)が細いさま」を意味しています。

ただし「長細い」という表現の仕方は一般的ではなく、国語辞典などでは「長細い」の項目がない場合もあります。

「長細い」の使い方

「長細い」という言葉は、「長くて細いもの(長さをまず強調)・棒状をした長物や道などでその太さ(横幅)が細いこと」を意味して使うという使い方になります。

例えば、「長細いロープだったので、途中で切れてしまうのではないかと不安になりました」「長細い道が延々と続いていて歩き疲れました」といった文章で使うことができます。

「長細い」を使った例文

・『長細い棒を拾って、それを杖にしながら険しい山道を登って行きました』
・『彼はとても長細い体型をしていて、身長は高いのにどこか虚弱な雰囲気がありました』
・『それは長細い刃物でしたが、非常に切れ味が良いのでサバイバル生活には有効でした』
・『山を登りつめていく長細い道にはカーブが多くて、慎重に運転しなければなりませんでした』
・『彼女の家は長細い裏道の突き当たりにあったので、徒歩だと到着するまでに時間がかかりました』

「長細い」の類語

「長細い」の類語には、「長々とした・ロングな・長大な・長く伸びた・細長い」などがあります。

「長細い」という表現は、「太さはないが長々としているさま(長大なさま)・長さがロングで太さ(横幅)が狭いさま・細長いこと」を意味しています。

その意味から、「長細い」と類似の意味を持つ類語として、「長々とした・ロングな・長大な・長く伸びた・細長い」が挙げられます。

「長細い」の対義語

「長細い」の対義語には、「短くて太い・短くて狭い・ショートな・すぐに途切れる・すぐに終わる」などがあります。

「長細い」「長くて細いこと」を意味しているので、それとは反対の意味を持つ言葉は「短くて太い・短くて狭い・長さが短くてショートなさま」になります。

「長細い」には「道・物などの長さがあって続いているが横幅は細いさま」の意味もあるので、「すぐに途切れる・すぐに終わる」も対義語になります。

そのことから、「長細い」と反対の意味を持つ対義語として、「短くて太い・短くて狭い・ショートな・すぐに途切れる・すぐに終わる」を挙げることができます。

「細長い」の意味

「細長い(ほそながい)」という言葉は、「細くて長いこと・太さ(横幅)は細いが長さは長いさま」を意味しています。

「細長い」という表現は国語辞典にも項目が設けられていて、「長細い」よりも人口に膾炙している一般的な表現になっています。

「細長い」の使い方

「細長い」の使い方は、「細くて長いこと」「太さ(横幅)は細いが長さは長いさま・道や物事が細いが長く続いているさま」を意味して使うという使い方になります。

例えば、「細長いパンツなので、スリムな体型の人でないと穿きこなせません」といった文章で使うことができます。

「細長い」を使った例文

・『彼女はパリコレのモデルのような、とても細長くて見栄えのするスタイルをしていました』
・『細長い物干し竿が曲がるほどに、たくさんの洗濯物を干していました』
・『子供時代には、細長い体型が逆にコンプレックスになっていたのです』
・『細長い道が延々と続いているので、本当に目的地に着けるのか心配になってきました』
・『細長い地形に追い込まれてしまったので、せっかくの大軍もまったく有効に活用できませんでした』

「細長い」の類語

「細長い」の類語には、「ほっそりとした・スリム・スレンダー・細々と続く・長細い」などがあります。

「細長い」の表現は、「太さ(横幅)が細くて長さがあること・ほっそりとしていて太さ(厚み)がないこと・長細いさま」「体型を表現する場合には、背が高くてスリム・スレンダーであるさま」「細々としているが長く続いていること」を意味しています。

そのことから、「細長い」と類似の意味を持つ類語として、「ほっそりとした・スリム・スレンダー・細々と続く・長細い」が挙げられます。

「細長い」の対義語

「細長い」の対義語には、「太くて短い・ずんぐりむっくり・もっさりした・ショートな」などがあります。

「細長い」の直接の対義語は「太くて短い・長さがショートな」になりますが、「スリム・スレンダーな体型」を表現する言葉でもあるため、「ずんぐりむっくりした・もっさりした」なども反対の意味を持つ言葉として想定できます。

その意味から、「細長い」と反対の意味を持つ対義語として、「太くて短い・ずんぐりむっくり・もっさりした・ショートな」を挙げることができます。

まとめ

「長細い」「細長い」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「長細い」「細長い」の意味・使い方・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。