「追記」と「追加」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「追記」と「追加」の違い生活・教育

この記事では、「追記」「追加」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

追記と追加の違い

「追記」とは、あとから書き足すことです。

「追加」とは、すでにあるものにあとからつけ足すことです。

「追記」の場合は「書く」ことを指しており、それ以外の足すことは意味していません。

「追加」は最初の状態では足りていない、この状態を何とかしなければ、という意味が含まれています。

書くこと以外のものを主に指しています。


追記と追加の使い方の違い

ある文章の最後に「追記」と記載されて、さらに文章がかかれていることがあります。

本文は主となるものです。

主とは別のもの、あとから記載したもののことに使用します。

書くことには「追記」を使用するのが一般的です。

飲食店に行ったとき、最初に主に食べるものを注文をし、それでも足りないときには、新たに料理を注文します。

このことが「追加」です。

最初に注文した料理だけでは足りないので、つけ足しています。

これでは満たされないと不十分さの解消のために加えていることには、「追加」を使用します。

足りていればそもそもつけ足す必要がないので「追加」という言葉は用いません。


追記と追加の英語表記の違い

「追記」は英語で“postscript”と表記をします。

略して「PS」または「P.S.」です。

「追加」は英語で“addition”または“supplement”と表記をします。

追記の意味

「追記」とは、あとから記載する、したことです。

不足だと思われることは、本文中に記入してもよさそうですが、本文記載後に別のことを本文中に書いた場合、それがあとからつけ足されたものであることがわからなくなってしまいます。

本文を書いた時点とは別の時点で書いたことがわかるように、本文の後に「追記」とします。

「追記」されていることは、全く関係がないことではなく、何かしら関連があります。

関連がないことであれば、別の項目を作るなりして記載します。

その方が読者は混乱しにくくなり親切です。

わかりやすいように記載をします。

「追記」もわかりやすくするためのものです。

追記の使い方

本文とは別に何か書きたいとき、本文では足りなかったときに使用をします。

前に書いてあることと「追記」の内容に全く関連がない場合に使用されることは少ないです。

たとえば、マラソン大会のお知らせの広報紙のことで考えてみます。

お知らせの広報紙には、マラソン大会の日程や持ち物などが記載されています。

最後に「追記」として運動会を開催する予定があることが記載されていました。

マラソン大会と運動会は、「運動」という点で関連しています。

これでは説明が足りないと思ったときにも「追記」を使用します。

本文の後ろに書くことが一般的です。

後で説明があるとわかりやすくなります。

追記を使った例文

・『追記されたいたことを忘れてしまった』
・『追記されている事項があったので読む』
・『誤解を招いたので追記をした』
・『追記されていることに気がつかず、確認していなかった』
・『図とともに追記をする』

追記の類語

・『付記』が類語です。

追記の対義語

けずることを意味する言葉が対義語です。

そのため、「削除」が対義語になります。

「削除」とは文章などから削り取ることです。

追加の意味

「追加」とは、あとからつけ足すことです。

もとの状態では足りないので、あとから加える意味を含んでいます。

「追加」されるものは、もともとあったものと同じ要素のものが多いです。

飲食店で料理を「追加」することがあります。

「追加」するのは、前に注文した分では足りないからです。

そして、「追加」しているものは、料理や飲み物など前にあったものと同じ要素を含んでいます。

追加の使い方

すでにあるものにあとからつけ足すことに使用します。

飲食店で料理を食べるとき、最初に料理をお願いするのは「注文」といいます。

すでに何かがある状態ではないからです。

最初の注文のあとにさらに注文することが「追加」です。

前に注文をしており、すでに料理や飲み物があります。

そこにつけ足しているので「追加」になるのです。

「追加」には、もとの状態では不足している意味合いがあります。

「国が予算を追加した」のような使い方をしますが、この場合これまでの予算では不足していた意味が含まれています。

追加を使った例文

・『ビールを追加でお願いします』
・『作業員を追加する』
・『資料を追加で配布する』
・『追加された資料を読む』
・『予算を追加する』

追加の類語

「付加」が類語です。

もとのものとは別の物を加える意味があります。

追加の対義語

「削減」が対義語です。

もともとあるものからけずってへらす意味があります。

まとめ

どちらの言葉も、もともとあるものに加える意味がありますが、使われる場面が違います。

使う場面を間違えると恥ずかしさがあります。