この記事では、「干渉」と「緩衝」と「介入」の違いを分かりやすく説明していきます。
「干渉」とは?
「干渉」は「かんしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人のことに立ち入って自分の思い通りにしようとすること」という意味で、他人のことにあれこれと口を出して、自分の意思に従わせようとすることです。
2つ目は「国際法で、ある国が他国の内政に勝手に関わること」という意味で、他国の内政や外交に手出しすることです。
3つ目は「化学反応で、2つ以上の同じ波長が重なり、うねりを発生して変化する現象」という意味です。
上記に共通するのは「他のことに影響を与える」という意味です。
「干渉」の使い方
「干渉」は名詞として「干渉する・した」「武力干渉」などとと使われたり、副詞として「干渉して従わせる」などと使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、他人のことにあれこれと口を出して自分の思い通りにさせようとすることに使われる言葉です。
「干渉」の例文
・『上司が部下のプライベートに干渉する』
「緩衝」とは?
「緩衝」は「かんしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「対立している物の間にあり、衝突や不和を和らげるもの」という意味で、反発し合うものの間に置いて、衝撃を和らげる効果を発揮するもののことです。
2つ目は「緊張や苦痛を和らげて、穏やかに感じられる状態にする存在」という意味で、人や物などそれがあるだけで、緊張や苦痛などが軽減される存在のことです。
上記に共通するのは「衝撃を和らげる」という意味です。
「緩衝」の使い方
「緩衝」は名詞として「緩衝する・した」「緩衝材」「緩衝効果」などと使われます。
基本的に、反発しあうもの間に入り、衝撃や緊張を和らげること使われる言葉です。
「緩衝」の例文
・『お局様は上司と部下との関係を緩衝してくれる存在だ』
「介入」とは?
「介入」は「かいにゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある問題に当事者以外の者が入り込むこと」という意味で、全く関係のない人がある問題に立ち入ってくることです。
2つ目は「争いごとやもめごとを仲裁する為に間に入ること」という意味で、対立する者同士の間に入り、解決に向けて行動することです。
上記に共通するのは「問題に立ち入る」という意味です。
「介入」の使い方
「介入」は名詞として「介入する・した」と使われたり、副詞として「介入して仲裁する」などと使われます。
基本的に、ある問題に当事者以外の者が入り込み、関わることに使われる言葉です。
「介入」の例文
・『子供同士のけんかに親が介入する』
「干渉」と「緩衝」と「介入」の違い
「干渉」は「他人のことにあれこれと口を出して自分の思い通りにさせようとすること」という意味です。
「緩衝」は「反発しあうもの間に入り、衝撃や緊張を和らげること」という意味です。
「介入」は「ある問題に当事者以外の者が入り込み、関わること」という意味です。
まとめ
今回は「干渉」と「緩衝」と「介入」について紹介しました。
「干渉」は「立ち入って思い通りにする」、「緩衝」は「間に入って和らげる」、「介入」は「間に入って叶わる」と覚えておきましょう。