「なおざり」と「おざなり」の違いとは?分かりやすく解釈

「なおざり」と「おざなり」の違い生活・教育

この記事では、「なおざり」「おざなり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「なおざり」とは?

「なおざり」とは物事を本気にせずいい加減にしておくことという表現です。

漢字では等閑と書き物事を軽視して放置するという意味を持ちます。

語源的にはなおせざりがなまって短縮された言葉が「なおざり」です。

なおはそのままにして何もしないことという表現でせざりはしないという表現なので、なにもしないという意味の言葉を二重に使うことで強調した言葉と言えます。


「おざなり」とは?

「おざなり」とは物事の対処や作業などを真面目に行わず適当に済ませることを指す表現です。

漢字では御座形と書きその場しのぎで適当な処理をすることを指します。

語源としてはお座敷での仕事を相手の質に合わせて手を抜いていたことに由来していて、質が高い客には全力の芸を見せ質が高くない客には手抜きで適当な芸を披露することが御座形です。

しかしそれから転じて使われている「おざなり」は手を抜いて形だけ済ませることという意味になっています。


「なおざり」と「おざなり」の違い

「なおざり」「おざなり」の違いを、分かりやすく解説します。

物事を適当に認識して放置することが「なおざり」で、物事を適当に対処して形だけ整えることが「おざなり」です。

「なおざり」は何の対処や対応もしていませんが「おざなり」は一応何らかの対処はしており形は取り繕っています。

後回しにしても良いという物事に対する認識そのものがいい加減なことが「なおざり」で、対処や実行を取り繕えばいいという行動がいいかげんなことが「おざなり」です。

まとめ

「なおざり」「おざなり」は使われている文字も同じで意味もいい加減なことという点で共通しているので一緒くたにされがちです。

ですが何がいい加減かが違いますし「なおざり」はなにもしないのに対し、「おざなり」は形だけとは言え何かをすることなので実際には全然違います。