「知らぬが仏」と「言わぬが花」の違いとは?分かりやすく解釈

「知らぬが仏」と「言わぬが花」の違い生活・教育

この記事では、「知らぬが仏」「言わぬが花」の違いを分かりやすく説明していきます。

「知らぬが仏」とは?

本当のこと、知ったら腹が立ってしまうような事実などを知らないがために心を乱されず仏様のような境地でいられることという意味と、本人だけが知らないで平然としていることをあざけるという意味合いがあります。

「知らなければよかった」と思うことは「知らぬが仏」と近しいものがあると言えます。

本人だけが知らないで平然としていることをあざけるという場合はなにか基礎的な知識や常識などを知らないというケースも含まれています。

この場合の知らなければよかったということはかなり深刻なことから、どうでもいいものの頭に残ってしまうものまで広い範囲ですが、影響度の大きい話という点では共通しています。

そのため、例えば山手線の電車がE235系という電車であるということは電車に興味がない人にとって「知らぬが仏」という言葉が当てはまるほどには心が動かされるものではないでしょう。


「言わぬが花」とは?

言葉で伝えないほうがよい、言ってしまっては身もふたもない事、台無しになることなどを指す言葉で、漫才のオチ、自分だけは本放送を見た再放送のサスペンスドラマやの犯人、映画の結末などは言わぬが花ということが出来るでしょう。

手品のトリックの場合は興味を引く可能性があり、言わぬが花という枠かはものによると言えます。

興ざめしてしまうものに関しては言わぬが花といえます。

言わぬが花の言わない内容はそれなりに重要な内容のものであることが多いと言え、例えば15万円でパソコンが買えたと喜んでいる人に14万円で売っていたということも言わぬが花ということが出来るでしょう。

また、漫画などで使われるケースとして、それほど実力のないキャラクターが奇跡的な結果や勝利を得るものの実は裏で実力者が動いていたと言うようなものがあります。


「知らぬが仏」と「言わぬが花」の違い

「知らぬが仏」「言わぬが花」の違いを、分かりやすく解説します。

「知らぬが仏」は知らないほうが良かったこと、「言わぬが花」は言われる対象の人の気持ちを保つためにも言うべきではないこととという意味で、「言わぬが花」である内容は「知らぬが仏」であることは多いと言えます。

何か喜びを逆転されるような重要なことがそれらに当てはまります。

知っても別段なんとも思わないことに関しては「知らぬが仏」「言わぬが花」には当てはまりません。

見ていない映画の結末はこの両方に当てはまり、片方だけ当てはまるケースは対象が同じ人物である場合はまずありません。

まとめ

「知らぬが仏」と聞く側の立場にとって「知らないほうが良かった」こと、言わぬが花は言う側の立場にとって対象に「言うべきではないこと」となり共通したものを指すケースもあります。

どちらかと言えば言わぬが花という言葉のほうがコントロールできるため立場が上の人に使うことが多いと言えます。