この記事では、「籐」と「藤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「籐」とは?
「籐(トウ)」とは、ヤシ科トウ属に分類されている蔓(つる)性木本の総称を表しています。
「籐」は世界の熱帯雨林地域に分布、自生しています。
「籐」の茎はロゼット状に生え、幹は径2〜5㎝くらいの太さがあります。
そして、「籐」はイスやテーブルの脚、座張りなどの家具の他にも、籠や杖、クラフト材などにも用いられています。
「藤」とは?
「藤(フジ)」とは、マメ科フジ属に属している蔓性落葉木本のことを意味しています。
「藤」は日本固有種で、日本の本州、四国、九州に分布し、低地や低山地の明るい林などを好みます。
「藤」は「古事記」や「万葉集」にも登場しています。
「藤」の開花時期は4月から6月頃で、紫色や桃色の花が多数咲きます。
総状花序で、花序の長さは20〜90㎝程あります。
また、8月から12月頃に豆果ができます。
豆果は長さ20〜30㎝、幅は2〜2. 5㎝で、果皮は厚く、中に種子が入っています。
「藤」は葉、茎、蔓、花が食用になります。
種子は薬用に用いられています。
さらに、蔓はイスや籠、クラフト材に利用されています。
そして、「藤棚」などの観賞用になっています。
「籐」と「藤」の違い
「籐」と「藤」の違いを、分かりやすく解説します。
「籐」はヤシ科トウ属のに蔓性木本の総称を言います。
一方、「藤」はマメ科フジ属の蔓性落葉木本のことを意味しています。
さらに、「籐」は熱帯地域が原産ですが、「藤」は日本固有種になります。
「籐」と「藤」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「籐」の別称には、「ラタン」があります。
また、「籐」の英語表記は「rattan」になります。
そして、「藤」には、「野田藤(ノダフジ)」の別名があります。
さらに、「藤」は英語で「Japanese wisteria」と表記します。
「籐」と「藤」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。