一般的に「ポエム」といえば「詩」の事を指すように思う方が多いでしょう。
しかし厳密に言えば違いがあり、また現代社会では独特の意味合いを持つようになりました。
この記事では、「ポエム」と「詩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポエム」とは?
「現代詩」らしく奇抜で隠喩を使った難解さはあるものの独特の文体で記されるのが「ポエム」だと言っていいでしょう。
メルヘンやセンチメンタルなどの雰囲気を打ち出したものです。
独白や問いかけなどで共感を求める文体が特徴的だとも言えます。
「詩」とは?
漢字本来の意味合いであれば記憶や対象にかける思い・想いを言葉にして表現したものです。
日本では「漢詩」として古くより親しまれており、それ以外の意味合いをもったのはまだ150年前。
明治時代からとなります。
「ポエム」と「詩」の違い
「ポエム」が「詩」を指しているのは間違いありません。
しかし分類していくと「ポエム」は「詩」の中の1ジャンル「現代詩」であるといえるでしょう。
昨今は「自由詩」で書かれる事が多く、形式の定型はないに等しいと言えます。
「ポエム」の使用例
・『現代日本で使われる「ポエム」の実用例』
実際に「ポエム」が言葉として使われる場合、「現代詩」でもよりメルヘンチックだったり、摩訶不思議な詩を指す事が多くなっています。
論理性などはほぼ無視されている場合が多く、問いかけ、語りかけなど独特の文体や隠喩を多用したものが多くなっています。
・『ネットスラングとして定着した「ポエム」』
ネットスラングとして「ポエム」が使われる場合は文章の種類に関係なく独白したもの、いわゆる戯れ言や理に叶っていない矛盾しているにもかかわらずチグハグな主張している文章を揶揄する様になってきました。
「詩」の使用例
・『「現代詩」が難解に走ったが故に「ポエム」が大衆性をもった』
現代の「詩」は押韻や韻律など定型詩とは真逆の自由詩として書かれる事が多いのは間違いありません。
日本では独創性を求める潮流が80年代から90年代にかけて主流となったため、読者の「詩」離れが起こりました。
現在まで「ポエム」がその大衆性を保持しているのは難解ではない、曖昧が受け入れられていると言っていいでしょう。
・『多様性溢れる「詩」の形式の形骸化』
紀元前から世界中で「詩」は残されてきました。
韻文で一定の形式とリズムを持っていましたが、昨今は「自由詩」が主流となっています。
時代や文化により言葉の意味合いも変化。
反復、詩型、韻などを定めず形式は形骸化していると言っていいでしょう。
まとめ
基本的に「ポエム」の日本語訳は「詩」となるため大義的な部分では同一の意味合いを持ちます。
但し日本語や実際の使用場面においては大きく違ってくると言えるでしょう。
また「ポエム」は「詩」のジャンルの一つ「現代詩」の中の「大衆詩」だと言えます。