「流用する」と「転用する」の違いとは?分かりやすく解釈

「流用する」と「転用する」の違い生活・教育

この記事では、「流用する」「転用する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「流用する」とは?

「流用する」は、使い道が決まっている物を無計画に無理やり別のものに使うことです。

簡単に説明しますと、本来、宇宙船用に組み立てていたエンジンを無理やり、船とか、飛行機のエンジンに使用することを「流用」と言います。

ただ、「流用」という言葉は、物をあえて無理やり本来の使い方と異なる使い方をするという言い方よりは、お金というものをあえて別のことに使用したという形で、使用することが多いです。

例をあげますと、「勉強費を生活費に流用」と言えば、本来の使い道である勉強で発生する費用を生活費に充てたとなります。


「転用する」とは?

「転用」は、計画性があって、使い道が決まっている物をあえて別のことに使用することです。

これは、エンジンで考えるとわかりやすく、最初は、船のエンジンを作った居たのですが、この技術はある時を境に飛行機にも使用可能であると分かると、計画性を変更することで、飛行機用のエンジンに組み替えることができこの組み替えることを「転用」と言います。


「流用」と「転用」の違い

両者の違いは、計画性が使い道の変更においてあるかどうかです。

たとえば、お金を「流用」する場合その場の判断で思い付きでお金を別のことに使用した場合、計画性がなしになるので、「流用」です。

一方で、あらかじめ、お金の使い道を細かく決めていて、ある時を境に計画を変更してお金の使い道を変更して使用した場合、「転用」になります。

よって両者は計画性があるか否かです。

「流用」の例文

・『不必要な技術だと言われたくないので無理に技術を流用する』

「転用」の例文

・『ガス湯沸かし器の技術を発電に転用する』

まとめ

「流用」については無計画で、本来の使い方と異なる使い方をするという意味で、行き当たりばったりなことです。

なので技術であれば、行き当たりばったりで、出来るかどうかは別としてやらなきゃあならないという場合、「流用」になります。

一方、「転用」は、技術の場合、ある程度技術が分かってくると応用できると考え、応用した結果が、計画性をもって別のものに生まれ変われるというものが「転用」です。

なので、「転用」は、ガス湯沸かし器を作り研究するうえで、発電できるのでは?と考え、計画をもってして発電機能を湯沸かし器に付与することを「技術の転用」と言います。