ある事に従って離れないことを「即する」と言いますか、それとも「則する」と言いますか。
この記事では、「即する」と「則する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「即する」とは?
離れないでぴったりと付く、ぴったりと当てはまるという意味です。
「則する」とは?
ある事を基準としてそれに従う、手本にするという意味になります。
「即する」と「則する」の違い
「即する」と「則する」の違いを、分かりやすく解説します。
「即する」と「則する」は両方とも読み方が同じ「そくする」であり、ある事から逆らわないようにするという点でも似ていますが、ある事とは何か、どのぐらい合っているのかが違います。
「即する」とは事実や変化、状況などに逆らわないように振る舞うときに使い、「則する」は決まっている規則や前例などに従い逆らわないようにするときに使います。
また「即する」はぴったりと合う、適合するという意味になり、「則する」よりもある事にしっかり当てはめて合わせているという意味が強くなります。
「即する」の例文
「即する」の例文を紹介していきます。
・『私は時代に即した教育が必要だと思います』
「即する」は変化していく状況に合わせていくという意味があり、いつまでも古い体制に拘らず時代に合わせ体制も一緒に変化させていくことを表しています。
時代は規則ではないため「則する」は言い換えられません。
「則する」の例文
「則する」の例文を紹介していきます。
・『たとえオーナーの親戚でも前例に則して罰則を与えます』
「則する」はどんな状況や変化にも合わせることはせず、規則など決まった規準だけに従うことです。
「即する」は状況や変化にぴったりと合わせるという意味で言い換えられません。
まとめ
「即する」と「則する」は両方とも同じ読み方である事に抵抗しないという点では同じですが、ある事とは何かが違います。
「即する」は状況に合わせて変化させ、「則する」は規則通り不変のまま、どっちの方が良い結果を得られるのかをよく考え、どちらの漢字を使うのかを決めましょう。