この記事では、「露見」と「発覚」と「露呈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「露見」とは?
秘密や悪事など表に出ていなかったものが表に出てくることです。
現れて欲しくないものが現れてしまうことを意味し、隠すつもりはなかったけれど気がつかれずにいたものが現れることではありません。
現れるものは秘密や悪事などです。
著名な人が交通事故を起こしたとします。
多くの場合、著名な人が交通事故を起こすとテレビなどで伝えられます。
しかし、この人の場合は知られないようにしたため、報道陣らはその事実を知らず、事故があったことは表に出てくることはありませんでした。
しかし、悪いことはいずれ見つかります。
ある事柄がきっかけで、この人が交通事故を起こしたことが知られてしまいました。
こうしてテレビで伝えられ、知られたくないことが世の中に出てしまいました。
これは「事件が露見する」などといいます。
「発覚」とは?
人に知られないようにしていた悪事や陰謀が人に知られてしまうことです。
悪事や陰謀など悪い事柄についてをいうことが多いです。
自動車の運転のことで説明をします。
自動車を運転するためには免許証が必要です。
しかし、警察に見つからないようにしたり、誰にも言わなかったりすれば、免許証なしでも自動車を運転し続けることはできます。
これは本来やってはいけないことです。
これまで免許証なしで運転していた人がいたとします。
警察に知られることもなかったので、ずっと運転し続けていました。
あるとき、運転中に警察に質問され、免許証を持たずに運転していたことが知られてしまいました。
悪いことを知られてしまったのです。
このことは「無免許運転が発覚する」などといいます。
「露呈」とは
表からは見えなかった事柄が表面に現れることです。
また、隠すことなくありのままをすべて現すことです。
人の性格のことで説明をします。
ある人はいつもいい子でいました。
人にかわいがられたいために、いい子をやっています。
外から見るといい子なのですが、この人の内側にはいい子でない部分があります。
人から受けた好意に対して、「くそ」などと思ったりしています。
内側にはどろどろとした暗いものがあるのです。
そのことは普段表側からは見えません。
しかし、あるとき本当の自分が出てしまいました。
このことを「本性が露呈する」などといいます。
「露見」と「発覚」と「露呈」の違い
3つの言葉は、知られていなかったことが知られるようになるといった意味が似ています。
「露見」と「露呈」は悪事や秘密など人に知られたくないことが表に出ることを意味します。
「露呈」は表から見えなかった事柄が表に見えるようになることです。
悪事などに使われることもありますが、事柄を指す言葉になります。
まとめ
3つの言葉は見えていなかったものが出てくる、知られて欲しくなかったものが知られてしまうという意味が似ています。