この記事では、「ビンタ」と「殴る」と「叩く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ビンタ」とは?
「ビンタ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「九州地方で首から上、又は頭を表す方言」という元の意味で、鹿児島県や熊本県などで使われている「頭部」を表す方言です。
2つ目は転じて「他人のほおを平手で打つこと」という意味で、手を開いた状態で相手の顔を打つことです。
「ビンタ」の使い方
「ビンタ」は名詞として「ビンタする・した」「ビンタを食らう・食らった」「往復ビンタ」などと使われます。
基本的に、手を開いた状態で相手の顔を打つことで、暴力行為に当たります。
「ビンタ」の例文
・『体育会系部活で先輩からビンタを食らう』
「殴る」とは?
「殴る」は「なぐる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「こぶしや物を使って相手を強く打つ」という意味で、手を握った状態や、物を握って相手に強く打ち付けることです。
2つ目は「ものごとを乱雑にする」という意味で、力任せにものごとをすることです。
上記に共通するのは「乱暴にする」という意味です。
「殴る」の使い方
「殴る」は動詞として「殴る・殴った」「殴られる・殴られた」と使われたり、副詞として「殴って気絶させる」などと使われます。
基本的に、手を握った状態や、物を使って相手を強く打つことに使われる言葉です。
「殴る」の例文
・『友達を殴るのは立派ないじめ行為だ』
「叩く」とは?
「叩く」は「たたく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手や物を使って何度も打つ」という意味で、手や道具で、続けて打つ動作をすることです。
2つ目は「攻撃を加えて相手を負かす」という意味で、攻撃して相手を屈服させることです。
3つ目は「厳しく仕込む」という意味で、厳しく教え込んで鍛えることです。
4つ目は「相手の言動を徹底的に批判する」という意味で、人の言動に対して周囲が強く非難することです。
5つ目は「値段を負けさせる」という意味で、「買い叩く」として使われます。
上記に共通するのは「何度も打って弱らせる」という意味です。
「叩く」の使い方
「叩く」は動詞として「叩く・叩いた」「叩かれる・叩かれた」と使われたり、副詞として「叩いて壊す」などと使われたり、名詞として「アジの叩き」などと使われます。
基本的に、手や物を使って何度も打つことや、精神的に打ちのめすことに使われる言葉です。
「叩く」の例文
・『落とし物をした人に軽く肩を叩いて知らせる』
「ビンタ」と「殴る」と「叩く」の違い
「ビンタ」は「手を開いた状態で相手の顔を打つこと」という意味です。
「殴る」は「手を握った状態や、物を使って相手を強く打つこと」という意味です。
「叩く」は「手や物を使って何度も打つこと」「精神的に打ちのめすこと」という意味です。
まとめ
今回は「ビンタ」と「殴る」と「叩く」について紹介しました。
「ビンタ」は「平手で打つ」、「殴る」は「こぶしや物で打つ」、「叩く」は「手や物で何度も打つ」と覚えておきましょう。