この記事では、「厄介」と「面倒」と「億劫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厄介」とは?
「厄介」は「やっかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「取り扱うのに手間がかかり、わずらわしいこと」という意味で、ものごとが複雑で扱いにくいことを言います。
2つ目は「人の世話になること」という意味で、人に身の回りの世話を焼いてもらうことを言います。
3つ目は「人の家に居候すること」という意味で、人の家で食事を世話してもらうことを言います。
上記に共通するのは「人の手がかかる」という意味です。
「厄介」の使い方
「厄介」は名詞・形容動詞として「厄介だ・である」と使われたり、形容詞として「厄介な」と使われたり、副詞として「厄介に」と使われたりします。
基本的に、人の手をわずらわせることや、転じて人の世話になることに使われる言葉です。
「厄介」の例文
・『厄介なもめごとに巻き込まれてしまった』
「面倒」とは?
「面倒」は「めんどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手間がかかったり、簡単に解決できなかったりして、わずらわしいと思うこと」という意味で、手間がかかってわずらわしいと思う気持ちのことです。
2つ目は「人の世話」という意味で、世話すること、されることどちらにも使われます。
3つ目は「体裁が悪いこと」という意味で、人に見られると具合が悪いことに使われます。
上記に共通するのは「わずらわしい」という意味です。
「面倒」の使い方
「面倒」は名詞・形容動詞として「面倒だ・である」と使われたり、形容詞として「面倒な」使われたり、副詞つとして「面倒に」と使われたりします。
基本的に、手間がかかってすぐに解決できずに、わずらわしいと思う気持ちに使われる言葉です。
「面倒」の例文
・『料理するのはいいが、洗い物が面倒だ』
「億劫」とは?
「億劫」は「おっくう」と読みます。
意味は「わずらわしくて気が進まない様子」です。
手がかかる、複雑であるなどの理由で、やりたくない、気が乗らないと思うことを言います。
「億劫」の使い方
「億劫」は名詞・形容動詞として「億劫だ・である」と使われたり、形容詞として「億劫な」と使われたり、副詞として「億劫に」と使われたりします。
基本的に、手がかかるなどわずらわしくて、気が進まない様子に使われる言葉です。
「億劫」の例文
・『雨なので出かけて行くのが億劫になる』
「厄介」と「面倒」と「億劫」の違い
「厄介」は「人の手をわずらわせること」「人の世話になることに」という意味です。
「面倒」は「手間がかかってすぐに解決できずに、わずらわしいと思う気持ち」という意味です。
「億劫」は「手がかかるなどわずらわしくて、気が進まない様子」という意味です。
まとめ
今回は「厄介」と「面倒」と「億劫」について紹介しました。
「厄介」は「手間がかかる」、「面倒」は「わずらわしい」、「億劫」は「気が乗らない」と覚えておきましょう。