この記事では、「了解」と「承知」と「御意」の違いを分かりやすく説明していきます。
「了解」とは?
「了解」は「りょうかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの内容や事情を分かって受け入れること」という意味で、きちんと理解したと認めることを言います。
2つ目は「哲学用語で了解概念と言い、文化的・歴史的な形象に向かう基本的な自己の在り方」という意味です。
上記に共通するのは「自分で承認する」という意味です。
「了解」の使い方
「了解」は名詞として動詞を伴い「了解する・した」と使われたり、副詞として「了解して」と使われたりします。
基本的に、ものごとの内容をきちんと理解した上で、承認することに使われる言葉です。
「了解」の例文
・『会議の時間変更の件について了解しました』
「承知」とは?
「承知」は「しょうち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「事情などを理解していること」という意味で、ものごとの背景や相手の言い分などをよく分かっていることを言います。
2つ目は「相手のお願いや望みなどを聞き入れること」という意味で、相手の言い分を受けれたという意思表示のことを言います。
3つ目は「相手の事情に配慮して許すこと」という意味で、多くの場合は「承知しない」として使われます。
上記に共通するのは「よく理解している」という意味です。
「承知」の使い方
「承知」は名詞として動詞を伴い「承知する・した」と使われたり、副詞として「承知して」と使われたりします。
基本的に、相手の言い分や事情、依頼や希望などに対して、理解して聞き入れることに使われる言葉です。
「承知」の例文
・『結婚を反対されることは百も承知している』
「御意」とは?
「御意」は「ぎょい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「偉い人のお心やお気持ちなどのこと」という意味で、目上の人の意向や考えを表す敬語表現です。
2つ目は「おっしゃる通り・ごもっとも」という意味で、目上の人に対して同意を表す言葉です。
上記に共通するのは「目上の人の考え」という意味です。
「御意」の使い方
「御意」は名詞として「御意にかなう・かなった」と使われたり、目上の人に対する返事としてそのまま使われたりします。
基本的に、目上の人のお心やお気持ちのことや、その通りであるという意思表示に使われる言葉です。
「御意」の例文
・『まことに御意にござります』
「了解」と「承知」と「御意」の違い
「了解」は「ものごとの内容をきちんと理解した上で、承認すること」という意味です。
「承知」は「相手の言い分や事情、依頼や希望などに対して、理解して聞き入れること」という意味です。
「御意」は「目上の人のお心やお気持ちのこと」「その通りであるという意思表示」という意味です。
まとめ
今回は「了解」と「承知」と「御意」について紹介しました。
「了解」は「理解して承認すること」、「承知」「理解して聞き入れること」、「御意」は「おっしゃる通り」と覚えておきましょう。