この記事では、「圧倒」と「圧巻」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
具体的な使い方や違いを把握した時に、言葉と共に人としても成長できるような記事になれば幸いです。
それほど言葉というのは奥深いものなのです。
「圧倒」の意味
最初に「圧倒」の意味をご説明致します。
「圧倒」の意味とは、例えば複数の対象となる人や物があると仮定してください。
その複数の対象が、何か競い合ったり、テスト等をしたとします。
その際に中でも群を抜いて成績が飛びぬけて良い人や、優れた能力を持っている人や物というのは必ずあるものです。
その能力や成績によって周囲の者から目立つことや、「あの人には敵わないな」と思わせる際の意味として「圧倒」という言葉が成立してきます。
また、相手が恐怖を覚える際も「圧倒」していると認識されても良いでしょう。
意味をよく理解して、ご自分で使ってみてください。
「圧倒」の使い方
次は「圧倒」の使い方を解説していきます。
「圧倒」の使い方とは、上の意味を照らし合わせてみると使い方が自ずと分かってくるはずです。
ここで「圧倒」の使い方を見ていきましょう。
この言葉の意味としては、基本的に段違いの能力や成果や成績を挙げる物や人を意味しているのです。
よって使い方としては、「あの人の学力には圧倒されてしまう」という使い方によって、ある人が非常に優れた学力を持っており、周囲の人が「圧倒」されているというのは一目瞭然に理解できるはずです。
参考にしてみてください。
「圧倒」を使った例文
ここでは「圧倒」を使った例文を書きます。
・『彼の仕事の速さは他の社員を圧倒している』
・『零戦の強さは圧倒的であった』
・『あまりにも変わりすぎて終止圧倒されてしまった』
・『こちらのコンポの方が、圧倒的に音が良い』
・『彼の演奏能力は圧倒的に優れております』
以上が「圧倒」を使った例文ですので、参考までに見ておいてください。
「圧倒」の類語
次の項目は「圧倒」類語を説明します。
「圧倒」の類語としては、「飲む」(まれる)「押す」「制圧する」等が類語として挙げられます。
参考にしてください。
「圧倒」の対義語
ここでは「圧倒」の対義語を解説していきます。
「圧倒」の対義語としては、「比肩」(ひけん)や「伯仲」(はくちゅう)が対義語として成立してきます。
これらの対義語の意味としては、能力があまり変わらないことを意味しております。
把握しておいてください。
「圧巻」の意味
ここでは「圧巻」の意味を解説していきます。
「圧巻」の意味としては、対象となる人の能力が別格に優れていることや、作品等のメインとなる部分や印象的な部分を指す際に使います。
是非とも覚えておいてください。
「圧巻」の使い方
次は「圧巻」の使い方を見ていきましょう。
「圧巻」の使い方も、上の意味を見てみてください。
必然的に使い方が見えてきます。
「圧巻」というのは、基本的に別格に優れた能力を持つ人や物を指し、作品であれば印象的な部分等を意味する際に使います。
したがって「圧巻」の使い方としては、「あの詩集のストレートに人を愛する内容は圧巻であった」等という使い方をすることによって、具体的な使い方が見えたはずです。
次は例文を書いていきますので、参考にしてみてください。
「圧巻」を使った例文
・『彼の作るラーメンの味や盛り付けは圧巻である』
・『現金が山積みされているのは圧巻であった』
・『艦隊が勢ぞろいすると、圧巻の一言だった』
・『あまりにも圧巻な作品でしたので、忘れられませんでした』
・『特にドラムの音は圧巻です』
以上が「圧巻」を使った例文になります。
是非とも参考にして、利用してみてください。
「圧巻」の類語
ここの項目では、「圧巻」の類語を解説していきます。
「圧巻」の類語としては、「凄い」「迫力がある」「人気」等が類語となります。
是非とも参考にしてください。
「圧巻」の対義語
次は「圧巻」の対義語を解説します。
「圧巻」の対義語としては、「貧弱」(ひんじゃく)が対義語となるはずです。
「圧巻」というのは、優れた能力や迫力のある様子や、作品であれば印象的な部分がある時に使います。
対して「貧弱」というのは、優れた能力等がないために見劣りをしてしまい、頼りない様子を意味しておりますので、対義語として成立します。
把握しておいてください。
「圧倒」と「圧巻」の違い
上記で「圧倒」と「圧巻」の意味や使い方等例文などを用いて書いていきました。
ここでは更に「圧倒」と「圧巻」の違いを明確にしていきますので、是非ともご参考にしてみてください。
「圧倒」というのは、対象となる物や人がある状態で、テスト等行った際に、ついてくる結果が一人だけ群を抜いている人や物がいる際に使います。
これは周囲の人や物を、持っている能力で「圧倒」し、場合によっては押さえていることを意味しております。
また、周囲の人が恐怖を覚えたり、敵わないと感じた場合にも「圧倒」という言葉は使われるようになるのです。
次は「圧巻」という言葉についてですが、これは対象となる人や物などが別格な能力や魅力を放っている時に使います。
また対象物が作品であれば、その作品の中のメインの部分や印象的な部分を指す際に使いますので、是非とも覚えておいてください。
以上が「圧倒」と「圧巻」の違いとなりますので、押さえておいてください。
「圧倒」と「圧巻」の使い方の違い
次は「圧倒」と「圧巻」の使い方の違いを解説します。
上で説明した意味や違いを把握すると、簡単に使い方の違いが分かるので、「ここで使うのか」と判断できるようになります。
前者の「圧倒」を使う場合には、「彼の存在感に圧倒されてしまって、他の人の事が頭に入らないほどだった」という使い方で、どのような度合いを指しているかお分かりいただけるはずです。
後者の「圧巻」を使う時は、「大きい船が港に何隻も入港してくる姿は、圧巻だった」という使い方をしますので、イメージもしやすいことでしょう。
是非とも把握して、覚えておいてください。
「まとめ」
まとめとして、「圧倒」というのは、対象となる人や物の中で段違いの能力や魅力を放つ物や人を指しております。
そして、相手や周囲が恐怖したり、敵わないと感じた時も使われますので、参考にしてみてください。
「圧巻」というのは、対象になる人や物が別格な能力や魅力を持っていたり、作品等が対象であれば、メインの部分等を指す際に使いますので、覚えておいてください。