「得る」と「得られる」の違いとは?分かりやすく解釈

「得る」と「得られる」の違い生活・教育

この記事では、「得る」「得られる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「得る」とは?

「得る」「える」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「努力して自分のものにする」という意味で、一生懸命行動して手に入れることです。

2つ目は、「納得する」という意味で、ある事柄を理解して受け入れることです。

3つ目は「好ましくないものを身に受ける」という意味で、損害や問題などを負わされることです。

4つ目は「動詞+を」が付いた言葉に付き「可能である」という意味で、否定形の「~を得ない」として使われることが多くなります。

5つ目は「動詞の連用形につき、そうなる可能性がある」という意味で、肯定形の「あり得る」として使われることが多くになります。

上記に共通するのは「手に入れる」という意味です。


「得る」の使い方

「得る」は動詞として「得る・得た」と使われたり、「やむを得ない」など打消しの助動詞を伴って使われます。

基本的に、努力して自分のものにすることや、ある状態を自分の身に受けることに使われる言葉で、実際に形のあるものから、抽象的なものまで幅広く使われます。


「得られる」とは?

「得られる」「えられる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「努力して自分のものにすることが可能になる」という意味で、一生懸命努力した結果として、自分のものにできることです。

2つ目は「相手から承諾をもらう」という意味で、相手に理解して受け入れてもらうことです。

上記に共通するのは「手に入れられる」という意味です。

「得られる」の使い方

「得られる」は動詞として「得られる・得られた」と使われたり、「同意を得られない」など打消しの助動詞を伴って使われます。

基本的に、上記で紹介した「得る」の受身形・可能形として、努力した結果、物や人の気持ちなどを見に受けられることに使われる言葉です。

「得る」と「得られる」の違い

「得る」「努力して自分のものにすること」「ある状態を自分の身に受けること」という意味です。

「得られる」「受身形・可能形として、努力した結果、物や人の気持ちなどを身に受けられること」という意味です。

「得る」の例文

・『家にある不用品を売って利益を得る』
・『上司に対して意を得ない質問をする』
・『相手からお願いされ行かざるを得ない』
・『何度も訪問して顧客の信頼を得る』

「得られる」の例文

・『自分の企画について他の人達から賛同を得られる』
・『彼は確実に有権者からの支持を得られる人物だ』
・『オーディションに何度もチャレンジしてやっとチャンスを得られる』
・『誠実に対応したお陰で顧客から良い評価を得られる』

まとめ

今回は「得る」「得られる」について紹介しました。

「得る」「努力して手に入れること」「自分の身に受けること」「得られる」「努力した結果、身に受けられること」と覚えておきましょう。