「無理」と「無茶」と「無謀」の違いとは?分かりやすく解釈

「無理」と「無茶」と「無謀」の違い生活・教育

物事には悔しいですが、人間の力ではどうにもならないことも存在します。

そんなことに対して使う特に耳にすることの多い3語について今回はご紹介します。

この記事では「無理」「無茶」「無謀」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無理」とは

この言葉の意味は『物事を実現することが難しく行いにくいことやその様子』を指します。

どちらかというと現状の実力だけでは目的や目標の達成が難しく、何かの努力や援助が必要な場合に使われることが多い言葉です。

強引に何かを行おうとするときなどにも使われる言葉です。

主な使い方としては『そのプロジェクトを完了させるのは一人では無理だ』などがあります。


「無理」の例文

・『要求の仕様を満たす製品サンプルを提出することはこの日程では無理です』
・『そんな無理を言ってあまり彼を困らせないでください』


「無茶」とは

この単語は『物事の筋道が全く道理に合わず、その度合いも普通の域を超えており、到底達成はできない』ことを表す言葉です。

つまり、目標を達成することはほぼほぼあり得ないということを表すときに使われることが多い表現であることがわかります。

少し古い意味ではこの言葉は『知識がないこと』を表していました。

このことからも可能性がゼロに近いという意味に近い表現であることがわかります。

『無茶な計画を立てている』などの様にあまり内容を考えておらず出たとこ勝負で達成する見込みもない場合などが主な使われ方です。

「無茶」の例文

・『そんな無茶なプロジェクト開発を進めて一体どうなるんだ』
・『こんな内容は全く持って無茶な要求としか考えられません』

「無謀」とは

この単語は『物事の結果や先のことに対して深い考えがない乱暴なことやその様子』のことを指す言葉でポイントとしては『結果』にポイントを置いています。

つまり、程度の差はあれ結果が明らかなのに軽率で配慮のない行動に対して使われることが多い言葉です。

例えば登山を始めて間もない人がいきなり上級者向けの山に挑戦するという話を聞いた時には『それはあまりにも無謀だ』と表現しますが、これは結果が失敗することは山を登ろうとしている人も想像すればわかっているはずなのにあまりの思慮のなさを嘆き相手を戒めるときに使います。

「無謀」の例文

・『無謀にも山田隊員は遭難者救出の為にたった一人で雪山に向かった』
・『若いサーファーたちは無謀にも荒れた海に乗り出していった』

「無理」と「無茶」と「無謀」の違い

それぞれ『現状では達成困難』、『現状では達成する見込みはゼロに等しい』、『結果を顧みない配慮を欠いた』という区別をつけることができます。

この中でもう少し線引きをすると『無理』と『無茶』はおおよそ同じ使われ方をされるのに対して『無謀』は『結果に対して配慮のない』というかなり蔑んだ言い方に近い表現になっています。

まとめ

如何でしたでしょうか。

どの言葉もドラマや映画だけではなく、日常生活でも意外にもよく使われている言葉ですので、意味を混同しがちではないでしょうか。

是非この機会に違いをしっかりと理解して使い分けられるようにしましょう。