「名作」と「凡作」と「駄作」の違いとは?分かりやすく解釈

「名作」と「凡作」と「駄作」の違い生活・教育

映画や小説など創作された作品に対する評価として使われるのが「名作」「凡作」「駄作」という表現です。

評論やレビューなどでよく見るこの言葉、具体的にはどのような意味を表しているのでしょうか。

今回は、「名作」「凡作」「駄作」の違いについて解説します。

「名作」とは?

「名作」とは、「出来がよく優れた作品」を意味する言葉です。

評価した作品のうち「出来栄えが際立っている特別な作品」に使われるのが「名作」という表現です。

「名作」「名」には一文字で「評判がいい」「優れている」という意味があります。

「名作」「後世に名を残す優れた作品」「優れていると名高い作品」といった意味合いで使われる表現です。

一般的には「時代を超えて素晴らしさが共有されるような傑出した作品」にのみ用いられる最上級に近い褒め言葉で多少優れている程度の作品に使うことはありません。

単純な出来栄えだけでなく歴史的な位置づけや周囲に及ぼした影響なども考慮されることが多く面白いだけあるいはきれいなだけといった即物的な出来の良さしかない作品については「名作」として扱わないことがほとんどです。


「名作」の例文

・『本棚には世界各国の名作がズラリと並んでいる』
・『作家になりたいのならまずは名作にふれることが大切だ』


「凡作」とは?

「凡作」とは、「特に優れたところがなく面白みがない作品」を意味する言葉です。

「特に見るところがなくどこにでもありふれているようなさま」のことを「凡庸」といいます。

「凡作」とは「凡庸な作品」を指しており「他の作品と比べてもとりたてて見るべきところのない「凡作」な作品」を表す言葉です。

「凡作」は優れた作品ではありませんが著しく劣ってもいません。

100点満点で表すなら40点~60点くらいの出来は良くないが落第するほどではない程度の点数です。

良くも悪くもないのが「凡作」なのでひとによって好みが分かれ、中には高く評価する人もいれば評価しない人もいます。

多くの作品の中に埋もれてしまって目立たないような作品というのが「凡作」の意味合いです。

「凡作」の例文

・『シリーズ作品の3作目以降はほとんどが凡作だ』
・『世間的には凡作という評価だが自分にとっては大好きな作品だ』

「駄作」とは

「駄作」とは、「出来が悪い作品」という意味の言葉です。

「駄作」「駄」には「取るに足りないつまらないもの」という意味があります。

「駄菓子」「駄洒落」など本来はもっと価値があるはずなのに出来が悪くつまらないものに対して「駄」という言葉を使います。

「駄作」「とりあげる価値がなく値打ちのない作品」を意味するはっきりとした低評価を表す言葉です。

「駄作」の例文

・『大金をかけたのに完成したのは駄作だった』
・『駄作を連発する監督』

「名作」と「凡作」と「駄作」の違い

「名作」「凡作」「駄作」の違いは「出来栄えの程度」です。

出来栄えが良いのが「名作」、いまいちな出来栄えなのが「凡作」、はっきりと出来栄えが悪いのが「駄作」です。

まとめ

「名作」「凡作」「駄作」はどれも作品を評価する表現ですが絶対的なものではありません。

ある人にとっての「名作」が別の人にとっては「駄作」なこともあれば「凡作」「名作」を見出す人もいます。

評価を鵜呑みにせず自分自身の感性で作品を評価してください。