この記事では、「逃げ」と「甘え」と「わがまま」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逃げ」とは?
「逃げ」は「にげ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「追手に捕まらない様に、力の及ばない所まで行く」という意味で、追手から隠れたり避けたりして遠ざかることを言います。
2つ目は「自由を束縛されたり、危険な目に遭うの避けて抜け出すこと」という意味で、今の場所にいると自分が不利になる為に他の場所へ抜け出して去ることを言います。
3つ目は「面倒なことや、嫌なことを避けること」という意味で、困難なことから遠ざかろうとする性質のことを言います。
上記に共通するのは「避けて遠ざかる」という意味です。
「逃げ」の使い方
「逃げ」は動詞「逃げる」の名詞・形容動詞として「逃げだ・である」「逃げの一手」「逃げに走る」などと使われます。
基本的に、追手を避けて遠ざかることから転じて、面倒なことや嫌なことを遠ざける様子に使われる言葉です。
「逃げ」の例文
・『彼女から結婚を迫られ、ひたすら逃げに徹している』
「甘え」とは?
「甘え」は「あまえ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の好意を遠慮なく受けること」という意味で、相手から親切にされるがままにする様子を言います。
2つ目は「慣れ親しんだ相手に対して図々しくふるまう」という意味で、相手に対して遠慮がなくなり、厚かましくなる様子を言います。
3つ目は「ものごとを自分に都合よく解釈して楽をすること」という意味で、いちいち言い訳して、自分で努力しない様子を言います。
上記に共通するのは「遠慮がない」という意味です。
「甘え」の使い方
「甘え」は動詞「甘える」の名詞・形容動詞として「甘えだ・である」と使われます。
基本的に、相手に対して遠慮がなくなり、図々しくふるまったり、自分に都合よく解釈して楽をする性質に使われる言葉です。
「甘え」の例文
・『できないからやらないというのは単なる甘えだ』
「わがまま」とは?
「わがまま」は「我儘」と書きます。
意味は「自分の思うままにふるまうこと」になり、自分の思った通りに行動することを言います。
代名詞「わ」+助詞「が」+名詞「まま」が組み合わさってできた連語です。
「わがまま」の使い方
「わがまま」は名詞・形容動詞として「わがままだ・である」と使われたり、形容詞として「わがままな」と使われたり、副詞として「わがままに」と使われたりします。
基本的に、自分の意のままにふるまう様子に使われ、悪い意味とは限りません。
「わがまま」の例文
・『彼氏が早朝の海を見たいというわがままを聞いてくれた』
「逃げ」と「甘え」と「わがまま」の違い
「逃げ」は「追手を避けて遠ざかること」「面倒なことや嫌なことを遠ざける様子」という意味です。
「甘え」は「相手に対して遠慮がなくなり、図々しくふるまったり、自分に都合よく解釈して楽をする性質」という意味です。
「わがまま」は「自分の意のままにふるまう様子」という意味です。
まとめ
今回は「逃げ」と「甘え」と「わがまま」について紹介しました。
「逃げ」は「嫌なことを遠ざける」、「甘え」は「自分が楽をしようとする」、「わがまま」は「自分の意のままにふるまう」と覚えておきましょう。