「残す」と「残る」と「遺す」の違いとは?分かりやすく解釈

「残す」と「残る」と「遺す」の違い生活・教育

この記事では、「残す」「残る」「遺す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「残す」とは?

7つの意味があります。

1つめは、あとにとどめるです。

放課後に生徒に補習をすることになったとします。

1人の生徒だけがとどめられており、他の生徒は帰ってしまっています。

これは「放課後に生徒を残す」といいます。

2つめは、はじまりの状態にしておくです。

緑が多い森林があったとします。

これが最初の状態だとすると、この状態を保っておくことが、この言葉が意味するものです。

3つめは、全体のうちの一部は使わないでおくです。

手元に1000円あったとします。

電車賃で500円使いました。

この500円で何かを購入できますが、帰りの電車賃も必要なので使わないでおきました。

このことを意味します。

4つめは消さないでおくです。

黒板に文字が書かれています。

これを消さずにそのままにしておくことを「文字を残す」といいます。

5つめは後の世に伝えるです。

6つめはためこむです。

使わずに少しずつおいておくことを意味します。

7つめは相撲で相手の攻めに対して踏みこらえることです。


「残す」の例文

・『ご飯を残す』
・『足跡を残す』


「残る」とは?

6つの意味があります。

1つめはあとにとどまるです。

退社時間を過ぎていますが、まだやらなければならない仕事があるので会社で仕事をしていたとします。

これは「会社に残る」といいます。

2つめは、使ったりした後にまだあまりがあることです。

10人分のお弁当を用意して、1人分のあまりがでたとします。

この1人分がこの言葉が意味するものです。

3つめは消えないで存在し続けることです。

深い傷は、傷口が閉じても跡がそのままになってしまうことがあります。

そういった消えないものを意味します。

4つめは生きて存在し続けるです。

死に遅れるといった意味になります。

5つめは後の世にもなくならないであるのです。

6つめは相撲で相手の攻めに対して踏みこらえることです。

「残る」の例文

・『タイヤの跡が残る』
・『食事が残る』

「遺す」とは

7つの意味があります。

1つめはあとにとどめておくです。

イベントが終わってから片付けがあったとします。

片付けを終えるまで、その場にとどまっていなければなりません。

このようにとどめることを意味します。

2つめははじめの状態のままにしておくです。

そのままの状態で存在していることを意味します。

3つめは全体のうちの一部を使ったりしないでおくです。

料理を作ったけれど、食べ切れずにあまりが出てしまいました。

このあまった部分を意味します。

4つめは消さないでそのままにしておくです。

5つめは死を迎えた後にも存在しているようにするです。

後世に伝えるといった意味になります。

6つめはためこむです。

7つめは相撲で相手の攻めに対して踏みこらえるです。

「遺す」の例文

・『遺言を遺す』
・『功績を遺す』

「残す」と「残る」と「遺す」の違い

あとにとどまるという意味が同じです。

「遺す」は常用漢字表にはありますが、音訓表にのってない読み方です。

まとめ

3つの言葉は、あとにとどまるという意味が同じです。