「散骨」と「樹木葬」と「自然葬」の違いとは?分かりやすく解釈

「散骨」と「樹木葬」と「自然葬」の違い生活・教育

この記事では、「散骨」「樹木葬」「自然葬」の違いを分かりやすく説明していきます。

「散骨」とは?

散骨とは、さんこつという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、四方にちらばるやばらばらになるといった意味の散の漢字に、死者のほねといった意味の骨の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ散骨は、遺骨を埋葬せずに細かく砕いて海や野山等に撒く事を表すのです。


「散骨」の言葉の使い方

散骨は、火葬した骨を細かく砕いた後に海や山に撒くという弔い方法となっています。

遺骨を地中に埋葬する代わりに撒くという方法であるため、場所ややり方によっては違法行為となるため注意が必要です。


「樹木葬」とは?

樹木葬とは、じゅもくそうという読み方をする言葉となっています。

文字で表記されたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、地面に生えているきの総称である樹木の文字に、死者をほうむる事やその儀式を意味する葬の文字を加える事で完成した言葉です。

そのため樹木葬は、遺骨を直に地中に埋葬した上で、目印として木を植える方法を示します。

「樹木葬」の言葉の使い方

樹木葬は、地中に直接遺骨を植えて墓石の代わりに樹木を墓標にする弔い方法を表す言葉です。

文字通り樹木をお墓にするやり方であり、墓石を建てるよりも安く済ませる事が出来るといった利点がある遺骨の埋葬方法となっています。

「自然葬」とは

自然葬は、しぜんそうという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事ですが、人が手を加えないありのままの状態といった意味を持つ自然の漢字に、そうぎやほうむる事等の意味を有する葬の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉となっています。

なので自然葬は、火葬後に砕いて粉状にした遺骨を山や海等に撒く事で自然に還そうとする弔い方法の総称です。

「自然葬」の言葉の使い方

自然葬は、遺骨を自然の循環に戻そうと試みる弔い方法の総称を表現する言葉となっています。

具体的には、散骨や樹木葬といった遺骨を自然に戻そうとする方法を、纏めて自然葬と呼んでいるのです。

「散骨」と「樹木葬」と「自然葬」の違い

散骨と樹木葬、自然葬の文字表記を見比べれば、3文字全部に共通する漢字はなく、2つの言葉に葬の文字が使用されている程度となっています。

ですが3つの言葉は全て、故人の遺骨を弔うための方法であるため、混同する恐れはあるのです。

ちなみに散骨は、遺骨を細かく粉状に砕いた後に、山や海等に撒くという方法を表します。

樹木葬は、地面に直に遺骨を埋めて樹木を墓標代わりにするという埋葬方法です。

自然葬は、遺骨を自然に還すのを目的とする弔い方法の総称で、散骨と樹木葬も含む言葉となっています。

まとめ

3つの言葉全部に共通する漢字はなく、2つの言葉に葬の漢字が用いられているだけです。

ですが3つの言葉は共に、遺骨を弔う方法を表現する言葉であるため、使い分けるには違いを理解する必要があります。

まず散骨は、遺骨を粉状に細かく砕いた上で、海や山等に撒くという方法です。

次に樹木葬は、遺骨を土に埋めた上で墓石の代わりに樹木を墓標にするというやり方を示します。

最後に自然葬は、通常の埋葬方法ではなく遺骨を自然に還そうとする弔い方の総称であり、散骨や樹木葬も含む言葉です。