「排除」と「根絶やし」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「排除」と「根絶やし」の違いを分かりやすく説明していきます。

「排除」と「根絶やし」の違い
1. 「排除」と「根絶やし」の使い方の違い
2. 「排除」と「根絶やし」の英語表記の違い
「排除」の意味
「根絶やし」の意味
まとめ

「排除」と「根絶やし」の違い

「排除」と「根絶やし」の違いについて紹介します。

「排除」と「根絶やし」の使い方の違い

「排除」は「邪魔なものをどかして遠ざけること」に使われます。

自分の目の前や関係ある場所から取り除くことを言います。

「根絶やし」は「ものごとを根本からなくすこと」に使われます。

目に見える部分だけではなく、元となる部分も全てなくしてしまうことを言います。

「排除」と「根絶やし」の英語表記の違い

「排除」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「eliminate」で、「取り去る」「排除する」という意味です。

“We must eliminate risk for the work.”
(仕事のリスクを排除しなければならない)
2つ目は「remove」で「取り除く」「排除する」という意味です。

“He was removed from the post.”
(彼はその地位から排除された)
「根絶やし」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「root out」で、「根をなくす」というニュアンスです。

“We must root out child abuse.”
(児童虐待を根絶やしにしなければならない)
2つ目は「stamp out」で、「足で踏み消す」というニュアンスです。

“It takes long time to stamp out corona virus.”
(コロナを根絶やしにするには時間がかかる)

「排除」の意味

「排除」は「はいじょ」と読みます。

意味は「押しのけてそこからなくすこと」です。

自分にとっていらないもの、邪魔なものをその場所から強制的に押しのけることを言います。

「排」は「押しのける」という意味、「除」は「取りのぞく」という意味です。

目の前にある人や物、または自分に関わりがあったり、影響を受ける人や物を、全く影響を受けないところまで遠ざけることを表します。

「排除」の使い方

「排除」は、「強制的に押しのけてどかすこと」に使われます。

「排除する・した」「排除される・された」と助動詞を伴って使われることが多くなります。

物だけではなく、人に対しても使われ、自分にとって都合の悪い人をその場所や地位から追い出す時に使われます。

直接自分が行動することもあれば、組織ぐるみで人を追い込むこともあります。

「排除」を使った例文

・『一晩かかって通行に邪魔な雪を排除する』
・『この一帯の無法駐車を全て排除して欲しい』
・『違法な海外輸入品は全て排除されるべきだ』
・『警察が道に座り込んでいるデモ隊を排除した』
・『最初からリスクの高い要素は全て排除してから取り組むべきだ』

「排除」の類語

・「除外(じょがい)」
「ある範囲や決まりの中から外すこと」という意味です。

・「駆逐(くちく)」
「敵対する者や、邪魔な物を追い払うこと」という意味です。

「排除」の対義語

・「受容(じゅよう)」
「受け入れて中に入れること」という意味です。

「根絶やし」の意味

「根絶やし」は「ねだやし」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は元の意味で「根まで全部取って絶やすこと」です。

植物の根ごと抜いて枯らしてしまい、二度と生えて来ない様に全てなくすことを言います。

2つ目は上記から転じて「ものごとの根本から取り去ってなくすこと」という意味です。

こちらは人に対して悪い影響を与える物を全てなくすことを言います。

「根絶やし」は、今目に見えているものをなくすだけではなく、そのものごとを根本から取り去ってしまうことを表す言葉です。

「根絶やし」の使い方

「根絶やし」は、「ものごとを根本から取り去ってなくすこと」に使われます。

「根絶やしにする・した」と助動詞を伴って使われることが多くなります。

ある物が二度とはびこらない様に、元となる物まで一掃する時に使われる言葉です。

昔は戦争で使われることもありましたが、現在では「人にとって悪影響を与えるもの」に使われています。