この記事では、「風情」と「趣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「風情」とは?
「風情(ふぜい)」とは、風雅や風流などの味わいのある様子を言います。
また、「(謙遜や軽蔑の意味で)~のようなもの」と言う意味もあります。
「風情」と似た意味を持つ言葉としては、「趣」、「気配」、あるいは「情緒」などが挙げられます。
「風情」を使った例文をいくつかご紹介します。
『風情のある庭を眺める』
『町人風情とからかう』
『私は独特の風情を感じるこの場所が好きです』
『私風情の者』
『日本の四季の移り変わりに風情を感じます』
「趣」とは?
「趣(おもむき)」とは、事柄の内容やその感じ、またはそのありさまを与える様子を言います。
あるいはしみじみとした味わいのある様子のことです。
さらには、伝聞など間接的に知った様子を表しています。
「趣」と似ている言葉は、「風情」、「情趣」、あるいは「趣旨」などがあります。
「趣」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『この翻訳は原文の趣をうまく伝えています』
『この桜並木はとても趣があります』
『とても趣深い景色です』
『いよいよご清栄の趣、お喜び申し上げます』
『彼は趣のある古民家に住んでいます』
「風情」と「趣」の違い
「風情」と「趣」の違いを、分かりやすく解説します。
「風情」とは、風雅や風流の味わいのある様子などを言います。
一方、「趣」は事柄の内容、ありさま、味わいのある様子、あるいは、間接で知った様子などの意味があります。
「風情」と「趣」はどちらも味わいのある様子を意味していますが、「風情」は上品で美しいさまを表しているのに対し、「趣」は心が惹かれるさまである点が異なります。
まとめ
「趣」を用いた言葉に「趣味」があります。
「趣味」は普段から良く使う言葉ですし、「趣味」を持っている人も多いでしょう。
なので、「趣」のニュアンスを捉えやすいかもしれません。
「趣」はその事物などに心が惹かれるという意味合いがあることからも、この言葉の意味を理解しやすいでしょう。
「○○風情」は別として、「風情」や「趣」はどちらも心地よい感情に浸ることができます。
普段の生活の中で、なるべく「風情」や「趣」のあるものを見つけ、気分よく過ごしていきたいものです。
もし、何らかの原因で気分が優れない時は、自分が気分よくなれるものに触れたり、そのような場所に行ってみると良いでしょう。
行くことが難しくても、写真や動画などでその様子を疑似体験することはできます。
体調が良くない時、意外と心理的なことが原因の場合もあります。
また、そうでない場合でも、ネガティブ思考になることで、症状が悪化してしまうかもしれません。
できるだけ自分が気分的に楽でいられるような状況を作って行くようにしたいものです。
普段から意識して気分が良い状態でいるようにしていくことで、そのような状態でいられることが多くなり、結果的に心身ともに健やかで過ごしやすくなることでしょう。
特に自然の中では心身を整えやすくなります。
まずは身近な自然に目を向けてみるところから始めてみるのも良いでしょう。