この記事では、「説法」と「法話」と「講話」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「説法」とは?
「説法」は「せっぽう」と読みます。
「説法」は、「仏教の教義を説き聞かせること」という意味があります。
また、「説法」には、「物事の道理などを言い聞かせること。
説教」という意味があります。
「説法」の言葉の使い方
仏教には様々な話があり、人が正しく生きるために役立つものもあります。
法事などの際に、お坊さんが仏教に関する協議を説き聞かせるような場面では、「法事でお坊さんの説法を聞く」などという文章にできます。
また、子供が道を外れたようなことをしたときに、親は、物事の道理を言い聞かせたいと思うのではないでしょうか。
このような場合は「親が子供に説法をする」などという文章を作ることができます。
「法話」とは?
「法話」は「ほうわ」と読みます。
「法話」は「仏法に関する話」という意味があります。
「仏法(ぶっぽう)」は、「仏の悟った真理、仏の説いた法」という意味があります。
「説法」とほとんど同じ意味がありますが、やや「法話」の方がマイルドな語り口という印象があります。
「法話」の言葉の使い方
お坊さんのありがたい話を聞くために、たくさんの人が集まって講演会が開かれることがあります。
このような場面で、「お坊さんの法話を聴くため、講演会に行く」などという文章を作ることができます。
「講話」とは
「講話」は「こうわ」と読みます。
「講話」は「ある題目について、大勢の人に分かりやすく講義すること。
その話」という意味があります。
「講話」の言葉の使い方
何かについてわかりやすく、話をするとき、「講話」という言葉を使います。
例えば、憲法について、学者が民衆に向けて、分かりやすく話をするような場合は、「学者が憲法について講話する」という文章にできます。
「説法」と「法話」と「講話」の違い
「説法」は、「仏教の教義を説き聞かせること」という意味があります。
「法話」は「仏法に関する話」という意味があります。
さらに「講話」は「ある題目について、大勢の人に分かりやすく講義すること。
その話」という意味があります。
「説法」と「法話」は、ほとんど同じ意味がある、同義語と考えることができます。
どちらも、仏教の教義について話すという意味があります。
ただし、「説法」のほうが、「法話」よりも「説教」の印象が強く、道を外れた人に対して、道を正すような話をする傾向があります。
一方で、「講話」は、仏教に限らず、分かりやすく話をすることを指します。
そのため、「説法」と「法話」は、仏教関連の話、「講話」は、様々な話という違いがあります。
まとめ
「説法」と「法話」と「講話」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。