「批判」と「批評」と「非難」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「批判」と「批評」と「非難」の違いとは?生活・教育

この記事では、「批判」「批評」「非難」の違いを分かりやすく説明していきます。

「批判」とは?

物事の良し悪しについて論ずることや、あげつらうことを指す言葉で、物事の真偽や可否に対する判定を下すというのがもともとの意味で、現在では物事の誤りや欠点をただすことを求めるという意味合いになっています。

「政権を批判する」「製品の欠陥を批判する」など、批判の対象自体が批判する側にとってネガティブなものに捉えられているケースが大半です。

過去現在のものを批判するだけでなく、施行予定の法律や建設予定の建物など未来のものを批判することもあります。

批判的思考という言葉は、様々な物事の問題点や悪い部分を特定して、適切に分析処置することで最適な解答に辿り着くための思考方法を指し、批判精神は物事を鵜呑みにせず、真偽をよく確かめる精神となっていて、ややネガティブな部分が低下したもとの意味に近い言葉となっています。

批という字には判断するという意味合いが含まれているもので、悪い評価を下す、悪い部分を見出すという意味ではありません。


「批評」とは?

ある事柄を思い込みを排して判断することを指し、映画批評、フットボール批評、家電批評と行った使い方があり、批評する対象はありとあらゆるものと言えるでしょう。

時間軸としてはどちらかと言えば過去現在のものを指すもので、未確定の未来のものは本格的に批評することは出来ず、言葉としては批判と比べるとネガティブな意味合いは少なくなっており、良くない部分を取り扱うことが目的ではありません。

批評分を書く授業がある学校もあり、物事を見る能力を文章化する技術を養う目的があります。


「非難」とは

相手の失敗や欠点、弱み、行動などを責めることで、強めの言葉と言えます。

対象は基本的には人間、人間が手掛けたものが大半で動物を非難するという言葉はあまり使いません。

「対策の失敗を非難する」「事故を非難する」などの使い方があります。

こちらは批判同様、過去未来現在のものを対象にできます。

「批判」と「批評」と「非難」の違い

「批判」は物事の欠陥や誤りを指摘し、それをただすよう求めることなのに対し、「非難」は他人の欠点や犯した過ちを指摘して、責めることを言うため、批判のより段階が強くなったものを非難と言うことができるでしょう。

「責める」「ただすことを求める」点が大きな違いです。

批判と非難は対象がはっきりしていない段階でも行われることはあります。

批評はある事柄を思い込みを排して判断することを指す言葉で、批判が入る場合もありますが、評価をするという意味合いの強い言葉です。

対象の事柄がはっきりしていないと批評は出来ません。

まとめ

欠点をただすことを求めた「批判」よりネガティブな意味合いが強く、欠点を責めるという意味合いの「非難」に対し、「批評」と言う言葉は物事を思い込みを乗せずに判断することを指しています。