この記事では、「批判」と「誹謗中傷」と「悪口」の違いを分かりやすく説明していきます。
「批判」とは?
「批判」は「ひはん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを検討して、判断や評価すること」という意味で、ものごとの内容をよく考えてから判断や評価を下すことを言います。
2つ目は「人の言動の欠点や誤りなどを指摘して、改善すべきであると述べること」という意味で、人に対してここが悪い、こうするべきだと意見することを言います。
3つ目は「哲学用語で、認識や学説において成立条件を明確にすること」という意味です。
上記に共通するのは「判断する」という意味です。
「批判」の使い方
「批判」は「ものごとを検討して、判断や評価すること「人の言動の欠点や誤りなどを指摘して、改善すべきであると述べること」「哲学用語で、認識や学説において成立条件を明確にすること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「批判する・した」と使われたり、副詞として「批判して」と使われたりします。
基本的に、相手の行動に対して考えて評価したり、相手に対して改善すべき点を論じることに使われる言葉です。
「批判」の例文
・『彼はSNSで若者を批判して炎上した』
「誹謗中傷」とは?
「誹謗中傷」は「ひぼうちゅうしょう」と読みます。
意味は「根拠のない悪口を言いふらして、人を傷つける行為のこと」です。
相手に対して悪意を持ち、根拠のない悪口を広めて、相手の不利になる様に仕向けることを言います。
「誹謗」は「他人を悪く言うこと」「そしること」という意味、「中傷」は「根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること」という意味です。
「誹謗中傷」の使い方
「誹謗中傷」は四字熟語として動詞を伴い「誹謗中傷する・した」「誹謗中傷される・された」と使われたり、副詞として「誹謗中傷して」と使われたりします。
基本的に、相手に対して悪意を持ち、直接ではなく他の人たちに、根拠のない悪口を言いふらして傷つける行為に使われる言葉です。
「誹謗中傷」の例文
・『ネット上に私を誹謗中傷する書き込みがあった』
「悪口」とは?
「悪口」は「わるぐち」と読みます。
意味は「他人のことを悪く言うこと」という意味で、他人を貶める様なことを言うことを言います。
「悪口」の使い方
「悪口」は「他人のことを悪く言うこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「悪口を言う・言った」「悪口を言われる・言われた」と使われます。
基本的に、相手を悪く言うこと全般に使われ、直接本人に言うこともあれば噂を広めたり、ネット上に書き込むなど手段は問いません。
「悪口」の例文
・『彼女は友達に私の悪口を言いふらしている』
「批判」と「誹謗中傷」と「悪口」の違い
「批判」は「相手の行動に対して考えて評価すること」「相手に対して改善すべき点を論じること」という意味です。
「誹謗中傷」は「相手に対して悪意を持ち、直接ではなく他の人たちに、根拠のない悪口を言いふらして傷つける行為」という意味です。
「悪口」は「相手を悪く言うこと全般、手段は問わない」という意味です。
まとめ
今回は「批判」と「誹謗中傷」と「悪口」について紹介しました。
「批判」は「評価すること」、「誹謗中傷」は「根拠のないことを言いふらす」、「悪口」は「悪く言うこと全般」と覚えておきましょう。