この記事では、「委託」と「受託」と「預託」の違いを分かりやすく説明していきます。
「委託」とは?
「委託(いたく)」とは、「本来は自社がこなすべき業務の一部あるいは全部を、他の会社・フリーランスに依頼して任せること」を意味しています。
「委託」というのは、「他社(他者)に自社の受け持っている仕事をアウトソーシングすること」を示している言葉なのです。
また「委託」という場合には、「受託者との間に委託契約を結ぶこと」によって、他者に仕事をオファーすることができます。
「委託」の例文
・『委託契約を結んだとしても、契約した仕事を最後まで完成させなければならない責任まではありません』
・『高度な専門性を伴う業務であるため、外部機関に委託したとしてもその業務を正確にこなせるノウハウがあるのかどうかが不安です』
「受託」とは?
「受託(じゅたく)」とは、「第三者(他社)から頼まれた仕事を引き受けること」を意味しています。
「受託」という言葉は、「オファーされた業務を引き受けること」の意味合いを持っているのです。
また「受託」という表現を使う場合には、「委託者から提示された条件の委託契約に合意して締結すること」によって、その依頼された業務を受けることができるのです。
「受託」の例文
・『当社は複数の税理士を雇用していて、株式会社の決算書作成にまつわる専門的な仕事を受託しています』
・『業界トップの会社に受託してもらうためには、それなりの報酬金額や仕事の条件を提示する必要があります』
「預託」とは?
「預託(よたく)」とは、「何らかの価値があるものを預かってもらうこと」を意味しています。
「預託」の言葉は、「第三者の機関・個人などを信じて、金銭・有価証券・情報などを預かってもらう行為」を示しています。
「預託」というのは、「お金や株、物品などを自分の手元に置かずに信用できる第三者に預けること・預かってもらうこと」を意味している言葉になります。
「預託」の例文
・『祖父が金融機関に預託していた数千万円以上の株券の一部を相続することができました』
・『プレミア価値がついている希少な高級腕時計を預託できる安全な貸し金庫を探しています』
「委託」と「受託」と「預託」の違い
「委託」と「受託」と「預託」の違いを分かりやすく説明します。
「委託」と「受託」は、反対の意味を持っている対義語としての違いがあります。
「委託」とは、「他者(他社)に自社の仕事をオファーすること」を意味しています。
「受託」は「委託」の反対で、「他者(他社)から依頼された仕事を引き受けること」を示している点が異なっています。
「委託」と「受託」の仕事を依頼するやり取りは、「委託契約」によって成立することになります。
「預託」という言葉は、「第三者にお金・株・モノ・情報などを預かってもらうこと」を意味している違いを挙げることができます。
まとめ
この記事では、「委託」と「受託」と「預託」の意味の違いを分かりやすく説明しましたがいかがでしたか?
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