同じような意味合いにも感じる「引率」と「付き添い」ですが、2語はどんな関係にあるのでしょうか?
この記事では、「引率」と「付き添い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「引率(いんそつ)」とは?
「引率」とは、「引き連れる」や「率いる」という意味を指す言葉です。
「引」は「引く」や「退く」という意味のほか、「導く」や「連れていく」という意味が含まれる漢字です。
「率」は「率(ひき)いる」とも書くように、「導く」や「引き連れる」などの意味が含まれる漢字になります。
したがって「引率」は「(集団などを)先導して、引き連れていく」ことを表した言葉と言えます。
「付き添い」とは?
「付き添い」とは、「人の側について世話をすること」や「側で世話をする人」を指す言葉です。
送り仮名を除いて「付添(つきそい)」と表記されることもあります。
「引率」と「付き添い」の違い
「引率」は「集団など大人数を引き連れて、導くこと」を意味するのに対して、「付き添い」は「介助対象となる人の側について、世話をすること」を意味しています。
したがって、「大勢を導くこと」を指す「引率」と、「世話をするために誰かの側に付き従うこと」を指す「付き添い」は全く別の意味を指す言葉と言えます。
「引率」の例文
・『大勢の小学生の先頭には引率の先生が立っていた』
・『チームリーダーがメンバーたちを引率して会場に入ってきた』
・『年長者ということでグループの引率者に選ばれた』
「付き添い」の例文
・『明日は母の付き添いで病院へ行く』
・『彼は祖父の付き添い人を頼まれたようだ』
・『付き添いの方は外でお待ちください』
まとめ
・「引率」とは、「引き連れる」や「率いる」という意味を指す言葉です。
・「付き添い」とは、「人の側について世話をすること」や「側で世話をする人」を指す言葉です。