この記事では、「分化」と「活性化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分化」とは?
「分化」は「ぶんか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「単一のものが進化するに従い複雑に分かれて行くこと」という意味で、元は1つの物が、発展するうちに派生して複数に分かれて行くことです。
2つ目は「社会構造が複雑になるにつれて役割が増え、組織などが細かく分かれていくこと」という意味で、ものごとが複雑になることでそれを処理する手間が増える分、組織が分かれていくことです。
3つ目は「生物の細胞・組織が進化するにつれて、それぞれの形態や機能に特異性が出てくること」という意味で、生物の進化により、生態系に見合った細胞や組織、器官が変化して、他とは違った生物になっていくことです。
上記に共通するのは「次第に分かれて行く」という意味です。
「分化」の使い方
「分化」は名詞として「分化する・した」「分化される・された」「細分化」などと使われます。
基本的に、1つの物が進化するに従い複雑に分かれていることや、社会構造が複雑になり、組織などが細かく分かれていくことに使われる言葉です。
「活性化」とは?
「活性化」は「かっせいか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「特定の機能が活発になること」という意味で、生き物が持っているある働きがより強くなることです。
2つ目は「ある物質同士の作用により化学反応を起こしやすい状態になること」という意味で、それぞれの物質が持つ作用が混ざり、新しく反応性が高まることです。
3つ目は「組織などの活動が盛んになること」という意味で、それまで目立たなかった組織の活動が盛んになり、勢いを増すことです。
上記に共通するのは「勢いが盛んになる」という意味です。
「活性化」の使い方
「活性化」は名詞として「活性化する・した」「活性化を図る・図った」などと使われます。
基本的に、ある機能が活発になることや、組織などの活動が盛んになることに使われる言葉です。
「分化」と「活性化」の違い
「分化」は「1つの物が進化するに従い複雑に分かれていること」「社会構造が複雑になり、組織などが細かく分かれていくこと」という意味です。
「活性化」は「ある機能が活発になること」「組織などの活動が盛んになること」という意味です。
「分化」の例文
・『新しい制度により役所の窓口が分化する』
・『時代が経つにつれて音楽のジャンルが分化していく』
・『この生物はこの世に発生した時から未分化のままだ』
・『会社が成功すると組織が分化する』
「活性化」の例文
・『酵素の働きにより細胞分裂が活性化する』
・『エクササイズにより身体の脂肪燃焼が活性化する』
・『一律給付金により経済の活性化を図る』
・『町の活性化の為に街コンを開く』
まとめ
今回は「分化」と「活性化」について紹介しました。
「分化」は「発展して分かれていくこと」、「活性化」は「活動が盛んになること」と覚えておきましょう。
