この記事では、「非正規社員」と「派遣社員」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「非正規社員」とは?
「非正規社員」は「ひせいきしゃいん」と読みます。
「非正社員」とも言います。
「非正規社員」は「雇用者のうち、正規雇用でないもののこと。
正社員以外の就業形態をとる者」という意味があります。
「非正規社員」には、「契約社員」、「嘱託社員(しょくたくしゃいん)」、「派遣労働者」、「パートタイム労働者」、「アルバイト」、「出向社員」などがあります。
「非正規社員」の中でも、「契約社員」や「嘱託社員」、「派遣労働者」の一部は、正社員と同じように、フルタイムで労働する場合が少なくありません。
ただし、雇用期間が有限で、契約が更新されないと、働き続けることができない立場にあります。
また、賃金や福利厚生面などで、正社員との待遇の差があります。
そのため、「ワーキングプア」と呼ばれる、働いて稼いでいても貧乏な人が増えています。
また、景気が悪化すると、まず「非正規社員」からクビを切られてしまうため、失業問題が社会問題になっています。
「派遣社員」とは?
「派遣社員」は「はけんしゃいん」と読みます。
「派遣労働者」、または略して「派遣」とも呼びます。
「派遣社員」は「雇用関係のある派遣元会社から、他の企業に派遣されて勤務する労働者のこと」という意味があります。
有限契約を結び、契約終了前に次の契約について話し合いがあり、更新されない場合は、契約終了となります。
このように有限契約であることから、「派遣社員」は、雇用の分類において「一時雇用者」に分類されます。
「派遣社員」になるためには、まず派遣元となる、人材派遣会社に登録する必要があります。
その後、派遣先となる企業に派遣され、派遣先の担当者の指揮命令の元、労働を提供します。
「非正規社員」と「派遣社員」の違い
「非正規社員」と「派遣社員」の違いを、分かりやすく解説します。
「非正規社員」は「雇用者のうち、正規雇用でないもののこと。
正社員以外の就業形態をとる者」という意味があります。
一方で「派遣社員」は「雇用関係のある派遣元会社から、他の企業に派遣されて勤務する労働者のこと」という意味がありますこのように、「非正規社員」の中に、「派遣社員」が含まれることになります。
「非正規社員」として働く人の、働き方の一つが「派遣社員」と言うこともできます。
このように、「非正規社員」は、アルバイトやパートなど正社員以外の雇用者全般を指す言葉なのに対して、派遣会社から派遣された「非正規社員」のみを「派遣社員」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「非正規社員」と「派遣社員」の違いについて見てきました。
「非正規社員」の一つが、「派遣社員」だということが分かりました。
企業で働くことを考える時期に、「非正規社員」「派遣社員」の意味と違いを知ることで、自分の働き方の参考になるかもしれません。