「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の違いとは?分かりやすく解釈

「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「皮下脂肪」「内臓脂肪」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「皮下脂肪」とは?

「皮下脂肪」「ひかしぼう」と読みます。

「皮下脂肪」は、「皮下組織の膠原繊維に多量の脂肪細胞が集まっているもの」という意味があります。

ちなみに「膠原繊維(こうげんせんい)」は、結合組織を構成する線維の一種で、コラーゲンからなり、腱や靱帯、骨などに多く含まれています。

このように、皮膚の真皮の下部に、脂肪細胞が集まっているものを「皮下脂肪」と呼びます「皮下脂肪」がたまると、二の腕が太く見えたり、顎下が垂れて見えたり、太腿が太く見えるようになります。

このように、「皮下脂肪」はダイエット目線で言うと、困った存在になりますが、生命維持という視点では「皮下脂肪」はなければ困る存在でもあります。

なぜなら、「皮下脂肪」は脂肪の貯蔵場所で、熱を遮断し、体温の維持に役立つためです。

よく、やせている人は寒がりで、太っている人は寒い場所でも薄着でいることがありますが、これは「皮下脂肪」断熱材の役割を果たしているためと考えることができます。


「内臓脂肪」とは?

「内臓脂肪」「ないぞうしぼう」と読みます。

「内臓脂肪」は、「体脂肪のうち、内臓の周囲に付いた脂肪のこと」という意味があります。

体のお腹の部分に、胃や心臓、小腸、大腸などがありますが、その周囲に付いた脂肪について「内臓脂肪」と呼びます。

一見痩せているように見える人でも、腹回りだけがポッコリしている場合があります。

これは運動不足などが原因で「内臓脂肪」が付いているためと考えることができます。

「内臓脂肪」が大量になると、高血圧や高脂血症になる可能性が高く、いわゆる「メタボリックシンドローム」の原因となります。

一見スリムに見える若い女性にも「内臓脂肪」が多い人が多いため、成人病にならないよう注意が必要です。


「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の違い

「皮下脂肪」「内臓脂肪」の違いを、分かりやすく解説します。

「皮下脂肪」は、「皮下組織の膠原繊維に多量の脂肪細胞が集まっているもの」という意味があります。

一方で「内臓脂肪」は、「体脂肪のうち、内臓の周囲に付いた脂肪のこと」という意味があります。

このように、どちらも「体脂肪」を意味する言葉という共通点があります。

ただし、「皮下脂肪」は、皮膚の下についた脂肪のことを意味するのに対して、「内臓脂肪」は、内臓の周囲についた脂肪という違いがあります。

また、成人病のリスクに関しても、「皮下脂肪」よりも、「内臓脂肪」の方が高いという違いがあります。

まとめ

「皮下脂肪」「内臓脂肪」の違いについて見てきました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、自分の脂肪について知ることができ、メタボリックシンドロームを防ぐことに役立つかもしれません。