この記事では、「アディショナルタイム」と「ロスタイム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アディショナルタイム」とは?
上記は、サッカーやバスケなどの競技者が試合中にアクシデントに会い、負傷をするなどをした場合、ゲームを中断する措置を取ることを意味します。
なお、この時に生じた失われた時間を取り戻すのが「アディショナルタイム」の役割で、要は、ゲームのプレイ時間を後から加算して延長するのがこの仕組みです。
この仕組みが無いと試合で負けそうだと直感した選手は試合を放棄するために負傷したと言い出して時間稼ぎをして試合を妨害することで試合時間を消費することが予想されるので、ロスした時間はあとから加算するという仕組みを採用したのです。
「ロスタイム」とは?
上記は、一番最初にスポーツなどで言われていたゲームを中断してから、後から中断した分の時間を加算するという仕組みのことです。
正確には、「ロスタイムオブ」という言葉が後から時間を加算するゲーム展開をするという意味になり、「アディショナルタイム」と同じなんですが、「ロスタイム」という呼び方は、無駄な時間を過ごしたという意味に解釈されるということから名前を改めたのが「アディショナルタイム」になります。
というのも、スポーツ業界は後ろ向きにとられる言葉を嫌うがゆえ、この言葉はふさわしい言葉ではないと解釈し、かつ選手側にとっても無駄な時間とは何かとなるがゆえ、言い方を変える必要が生まれ、サドンデスと同様に呼び方を変更する流れになり、現在では使用されていません。
「アディショナルタイム」と「ロスタイム」の違い
両者の違いは、ありません。
両者とも同じ意味です。
あえて言うのであれば、「ロスタイム」という言い方がスポーツ選手に対して無駄な時間だということは失礼にあたるということで「アディショナルタイム」という言葉になったので、違いをあえて挙げれば、試合において無駄な時間があるととらえる意味かそうではないかという考えでもよいでしょう。
「アディショナルタイム」の例文
・『アディショナルタイムはポジティブな言葉に変化した言葉だ』
この例は、スポーツなどに取り入れられている「アディショナルタイム」という言葉は、ポジティブな言葉に変化した言葉であるという例です。
もともとは、「アディショナルタイム」という言葉は「ロスタイム」と呼んでいたのですが、この言葉は無駄な時間という意味なので、スポーツにおいて無駄な時間があるというのは後ろ向きなのでポジティブな言葉に変化したというのがこの例になります。
「ロスタイム」の例文
・『ロスタイムのほかサドンデスという言葉も今では後ろ向きな言葉だとスポーツ業界は捉える』
この例は、「ロスタイム」とサドンデスという言葉は、今のスポーツ業界はマイナスイメージだととらえるというものです。
サドンデスは、死を意味するのでスポーツで死人が出るという解釈になり、後ろ向きすぎる言葉になります。
まとめ
「アディショナルタイム」は、「ロスタイム」という言葉が後ろ向きすぎたがゆえ生まれた言葉でスポーツにおいては無駄な時間だったということを払しょくさせるために生まれました。
他にもサドンデスも死者が出ることを想定するという解釈なのでスポーツでは使用しないワードになりました。